「The Green Mile(グリーンマイル)」は、感動的な映画で、スティーヴン・キングの同名小説が原作となっています。
この作品は1999年に公開され、多くの観客を深い感動と考えさせられるストーリーで引き込みました。
アカデミー賞ノミネート作品で、トム・ハンクスとマイケル・クラーク・ダンカンの演技が評価されました。
映画は、架空のルイジアナ州刑務所で繰り広げられる、奇跡と友情、そして死刑囚たちの人間ドラマを描いています。
映画『グリーンマイル』はスティーヴン・キングの同名小説が原作の感動作ですが、「実話なのか」「元ネタ事件はあるのか」と気になる人も多いでしょう。
実際には架空の物語ですが、1930年代アメリカ大恐慌時代の深刻な人種差別や冤罪事件という歴史的背景が反映されているのです。
本記事では、「グリーンマイル」についての情報を掘り下げ、映画の製作背後にあるストーリーやキャスト、映画の影響について紹介します。
この感動的な映画の魅力を再発見しましょう。
- 映画「グリーンマイル」はスティーブン・キングの同名のファンタジー小説に基づいているが、実話ではない。
- 映画は1932年の大恐慌時代の刑務所を舞台にしており、黒人死刑囚ジョン・コーフィーと看守ポールの関係を描いている。
- ジョン・コーフィーは不思議な力を持ち、奇跡を起こすことができるが、映画の中で彼の罪が冤罪であることが明らかになる。
- 映画には深いテーマが織り込まれており、人間の心、差別、理解、愛や許しについて考察を促す内容となっている。
映画「グリーンマイル」の元ネタは、スティーヴン・キングの小説
グリーンマイルは、実話か?
『グリーンマイル』は、1996年にスティーヴン・キングが発表した小説です。
舞台となったのは、1932年の大恐慌時代に死刑囚が収容されている架空の刑務所です。
残念ながら実話ではありませんが、「ジョン・コーフィーには実在モデルがいるの?」という疑問を持つ人は多いようです。
原作者スティーヴン・キングは、明確にモデルとなる人物の存在を否定しています。
ただ、当時のアメリカ南部では、人種差別によって黒人が冤罪で死刑にされる事件が多く起きていました。
そのような社会問題が物語の背景や元ネタとなっているとも考えられます。
本記事で解説するのは、1999年に公開された、この小説を原作とした映画版です。
グリーンマイル 原作は、スティーヴン・キングの小説
監督は数々のスティーヴン・キング小説を映像化してきたフランク・ダラボン。
不思議な力を持つ黒人死刑囚ジョン・コーフィー(マイケル・クラーク・ダンカン)と、実直で堅物の看守ポール(トム・ハンクス)たちの触れ合いを三時間を超える尺で描いた感動長編。
しかし感動だけじゃない、奥深いテーマの数々から構成される本作をできるだけネタバレしない方向で紹介していきたいと思います。
映画「グリーンマイル」の登場人物・キャスト

看守の主任ポール・エッジコム 役・・・ トム・ハンクス
ポールは人間性豊かである一方、職務に対して厳格で冷静な態度を保っていました。
しかし、ジョン・コーフィーの無実を知りつつ、制度的な理由から処刑を執行する葛藤が描かれ、視聴者の共感を呼びます。

刑務所に投獄されるジョン・コーフィー役・・・マイケル・クラーク・ダンカン
ジョン・コーフィーは非常に体格が大きく、見た目は威圧的ですが、その内面は純粋で心優しい人物です。
彼は無実にもかかわらず、幼い姉妹を殺害した罪で死刑囚として収容されてしまいます。
ジョンには人の病気や傷を治すという不思議な力があり、看守のポール・エッジコムの重い尿路感染症を治したり、瀕死のネズミの命を救ったりする場面があります。
彼の特別な能力や純真な心は、周囲の人々を徐々に変えていきますが、最後まで自身の無実を主張することなく、その運命を静かに受け入れていきます。
ポールの相棒副主任のブルータス・ハウエル役・・・ デヴィッド・モース
ブルータス・ハウエル(愛称:ブルータル)は、ポールの同僚であり親友でもある副主任看守です。
冷静沈着で正義感にあふれ、刑務所内では囚人たちにも人間らしい態度で接します。
ジョン・コーフィーが無実だと判明した後、ブルータルは深く葛藤します。
制度上、ジョンを救えない現実に対して悔しさを抱えながらも、ポールと共にできる限りのことを試みます。
また、嫌われ者の看守パーシー・ウェットモアが暴走した際には、厳しく彼を戒める正義感の強さを示す場面も描かれています。
グリーンマイル の意味
「グリーンマイル」のタイトルの由来は刑務所の緑色の床ですが、「実際にアメリカの刑務所にそういう場所があったのか」という疑問を持つ人もいます。
ご存じの通り「マイル」は、距離を指す時に使われる1マイル、10マイルのマイルになります。
グリーンは、刑務所の床が緑である事から「グリーンマイル」となっています。
他には、「遠い道」と解釈される事もあるようです。
グリーンマイル あらすじ・ストーリー
1932年、アメリカの刑務所。
死刑囚監房で看守を務めるポールのもとに一人の大柄な黒人の男が送られてくる。
ジョン・コーフィといい、双子の幼女を強姦して死に到らしめたというとてつもない凶悪犯とのこと。
しかしジョンは、その恐ろしい風貌や罪状に反して、とても心優しく、繊細で純真な心を持っていた。
ジョン・コーフィーが持つ不思議な力
また、ジョンは神通力のような不思議な力を持っていて、ポールの股間を掴んだだけで重い尿道炎を治してしまったり、嫌われ者の看守パーシーに踏みつけられ虫の息だったネズミの命を救うなど、イメージに反して聖人のような行いをする。
冤罪なのに?真犯人は?
ある日、ジョンの不思議な力がきっかけで、実はジョンの罪が冤罪だったと発覚する。
泣ける「グリーンマイル」の感想と解説
「感動」の二文字だけでは表現できない、奥深いテーマ
かの巨匠スピルバーグ監督に「鑑賞中、耐えきれず4度号泣してしまった」とまで言わしめた本作。
キャッチコピーを見ただけだと「ハートフルな感動物語」という印象をいだいてましたが、実際に作品を観た結果、少なくとも筆者は全く違う印象を受けました。
筆者が感じたのは人間の身勝手さ、意地汚さ、世の不条理、命の価値、罪と罰。などなど。
何が正義で何が悪なのかを考えさせられる作品だったと思います。
グリーンマイルのトラウマになるほどのシーン
この映画は、暖かいハートフルな雰囲気に反してトラウマ級のエグいシーンも入ってたりします(汗)
そのため、小さなお子さんと一緒に見たりするとトラウマになるかもしれませんので、注意が必要です。
映画『グリーンマイル』に関するよくある質問
作品内で登場するねずみは、本物?
ネズミの名前は、「Mr.シングルス」(ミスター・ジングルス)です。
映画の中で活躍するネズミの「ミスター・ジングルス」はCGではなく、複数の本物のネズミが使われました。
それぞれのネズミが異なる特技をもっていたため、撮影シーンによって演じ分けられていました。
トムハンクスは、何の病気を治してもらったの?
トムハンクスは、尿路感染症の病気を治して貰いました。
尿路に病原体が入ってしまったのでしょう。
ジョン・コーフィーの口から吐き出したのは、ハエでしょうか?
ジョンコーフィーが口から吐き出したのは、ハエ(虫)になります。
彼が持っている病気を治す不思議な力は、一旦、自分の体の中に悪い部分を吸収し、その後、ハエなどに変換して吐き出しているのです。
グリーンマイル 考察
『グリーンマイル』は、スティーブン・キングの原作に基づく、奇跡を描いた感動のドラマ。
本作には、人間の心、差別、理解、そして愛や許しといったテーマが深く織り込まれています。
主人公ポール・エッジコムは、死刑囚を管理する刑務官で、当初は厳格で公正な仕事ぶりが印象的です。
ところが、「ジョン・コフィー」という死刑囚の登場により、彼の人生観は大きく変わります。
このコフィーという男が描く奇跡と真実の世界に、ポールは次第に引き込まれていく。
ただの犯罪者かと思われた男が、実は神秘的な力を持つ存在だったという現実に、閉塞感と困惑が交錯。
終始、ポールの視点から語られるこれらの出来事は、視聴者自身にも深い思索を促します。
それらを示す場面では、社会問題の象徴とも言える細部まで配慮された演出が魅力となっている。
『グリーンマイル』は一見するとテーマが重すぎるかもしれないが、視覴者の心に訴えかける優れたストーリーとキャラクター造形によって、深い洞察を伴った感動作に昇華します。
コフィーの持つ特別な力によって起こる奇跡、その力を見て変わるポールの視点、ふたつが見事に絡み合い、初めて意味が生まれる。その見事な構成と制作技術は、視覴者をその世界に引き込む鮮やかさを持っています。
この作品を語る上で忘れてはならないのは、視覴者が経験する感動。
映画「グリーンマイル」のレビューを調べてみた
グリーンマイルって映画オススメ 僕は泣きすぎて吐いた
◆モチベーションが上がる映画 ・幸せの力 ・グリーン・マイル ・戦場のピアニスト ・フォレスト・ガンプ ・ショーシャンクの空に ・エターナル・サンシャイン ・ビューティフル・マインド その他の、映画の効果はツイートの下に並べました。
雰囲気伝わって良かったです😂フォレスト・ガンプとかグリーンマイルとかあの時の映画って名作多いですよね🫠✨
わかるー。グリーンマイルは電気椅子・虫というトラウマを植え付けられた映画。ちっちゃい頃みたから感動作と言われても理解出来なかったしな。
まとめ
- 『グリーンマイル』はスティーヴン・キング原作のフィクション映画
- 実話ではないが、1930年代アメリカの人種差別や冤罪事件が背景にある
- 主人公ジョン・コーフィーは不思議な力を持ち、無実の罪で死刑囚となる
- 看守ポールとの交流を通じて、人間性や命の価値が描かれる
- 「正義とは?」「許しとは?」といった深いテーマが込められている
- トム・ハンクスやマイケル・クラーク・ダンカンなど、俳優陣の演技が高評価
- 3時間を超える長編ながら、観る者を引き込むストーリー展開
- 心を打つ名シーンやトラウマ級の衝撃場面も含まれている
- 観た後に深い余韻が残る、人生に一度は観ておきたい映画
刑務所を舞台にした映画
グリーンマイルと同様に冤罪の罪で刑務所に収容されてしまいますが、それでも諦めない主人公に泣かされます。

トム・ハンクスの出演作品
映画「ターミナル」は、空港内のみでの撮影の映画です。
非常に繊細な演技をトム・ハンクスが演じています。しかも、英語が話せないという難しい役柄

映画「フォレストガンプ」では、ピュアでまっすぐな人を演じています。笑いあり、感動ありの映画です。

2作品とも有名な作品ですが、もし見ていなければ、見て頂きたい2作品です。
スティーヴン・キングの作品情報
「グリーンマイル」の原作者であるスティーブン・キングは、ホラー作品をメインに様々な作品を生んでいます。以下の作品も彼の小説が原作になっていますので、参考にしてみてください。
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