映画「リトルシングス」:真犯人と結末の考察(ネタバレ注意)【相関図あり】

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2021年に配信された映画「リトルシングス」の予告編はこちら

深い闇に包まれた犯罪の世界へと誘われる、2021年のサスペンス溢れるクライムドラマ映画『リトルシングス』。

この映画は、ジョン・リー・ハンコック監督の巧妙な演出のもと、デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、そしてジャレッド・レトという実力派キャストが共演し、謎多き連続殺人事件の捜査を通じて人間の心の闇と正義の葛藤を描き出します。

カリフォルニア州の経験豊富な保安官とロサンゼルスの若き刑事が連携して事件に立ち向かう姿が描かれており、冷静な分析と熱い心を持つ2人の刑事が、未解決の事件に挑む様子が、観る者の心を揺さぶります。

映画「リトルシングス」の真犯人は誰?(ネタバレ)

映画「リトルシングス」の犯人は、結局、証拠・証言が得られないため見つける事が出来ずに終わっていきます。犯人不明のまま作品は終了してしまうのです。

連続殺人犯の容疑があるアルバート(ジャレッド・レト)という男性は、話せば話すほど不気味さと狂気を感じさせる。

彼は機転が利いて高速の出口を暗記できるほど賢く、8年前にも事件の犯人だと自白するほどでした。

証拠が無くて捕まらないと分かっていたとしても、警察を相手にして堂々としているのが恐ろしいです。

そのため、警察の間では「アルバートは犯罪マニアなだけで警察をからかっているのではないか?」と指摘する者もいるのに納得でした。

映画「リトルシング」犯人のアルバートをジム・バクスター刑事が取り調べるシーン
犯人と疑われるアルバート

そんな彼の取り調べでジョー(デンゼル・ワシントン)は詰め寄って「なぜだ?」とだけ何回か聞いていたのも印象的。

その一言の重みが凄まじいと思いましたがアルバートは全く動じず…そうしてバクスター(ラミ・マレック)に対しても非人道的な行動をするのも目を見張りました。

アルバートとバクスターのラストのシーンでは、家族の構成を言い当てた上で「家族が救えるのか?」とバクスターを煽ります。

加えて埋められた被害者も犯人も見つけられないことに対しては「何にもできない憐れな警察だ」と言い放つのです。

バクスターは言われっぱなしでも従うしかない状況と、穴を彫り続けて体力も限界だという状況下のそうした言葉はとどめに近かったのでしょうね。

アルバートを殺してしまうのも無理はないと思いつつ、これがアルバートの狙いだったのかどうかが気になる終わり方でした。

リトルシングスのキャスト・登場人物の相関図

映画「リトルシングス」は、個性豊かなキャラクターたちとその相互作用を通じて、緊張感溢れる物語を展開しています。
この章では、主要キャストとその演じるキャラクターに焦点を当て、彼らが物語の中でどのような役割を果たしているのかを簡単に紹介します。

映画「リトルシング」のキャスト相関図
映画「リトルシング」のキャスト相関図

主要キャストとキャラクターの紹介

ジョー・ディーコン保安官-デンゼル・ワシントン

カリフォルニア州カーン郡の保安官。過去に関わった未解決事件に執着するあまりに家庭生活や精神がボロボロの状態になっている。

ロサンゼルス郡保安官に依頼をされ「売春婦殺害事件」の調査を行っていたところ、犯行の手口が未解決に終わった事件と同じ手口である事を見つけてしまう。

ジム・バクスター刑事-ラミ・マレック

連続殺人事件の捜査をしているが、捜査が難航している。また、事件の管轄がFBIに取られそうな状態にあり、焦っている。殺人事件の犯人は、アルバート・スパルマだと疑っている。しかし、有力な証言を吐かせられないまま。

アルバート・スパルマ-ジャレッド・レト

殺人現場に近い職場に勤めているだけの薄気味悪い男。ただし、有力な証拠があるわけではない。

いつも警察達をおちょくるだけで、彼が犯行をおかした証拠はない。

薄気味悪い言動や態度がジョー保安官やバクスター刑事を苛立たせる。

俳優ジャレッド・レトは、代表作品として『モービウス』が有名。

ミステリーとしても楽しめるサスペンス映画

警官のジョーは昔の古巣であるロスの警察署を訪ねる機会があり、そこで4人が殺されたという事件を聞きました。

事件担当のバクスター刑事は検挙率が高かったジョーを誘って現場に行き、彼から多くのヒントを得ます。

ジョーは冷蔵庫の修理をした経緯があると知って電気店を調査したり、死体の解剖結果を綿密に調べたりするのでした。

死体を調査するジョー
死体を調査するジョー

一方、バクスターは上司から「ジョーは疫病神だ」と言われ、彼は5年前に本署を飛ばされたのだと知りました。

その後、行方不明の女性の家族に会って話を聞く中、放流の影響で埋められていた死体が発見されたのです。

また一人犠牲者が発見されてジョーは電気店の従業員であるアルバートに目星を付けます。彼に怪しい点があり、ジョーはハーヴェスターの車を捨てた理由を聞きますが「盗まれた」のだと彼は言いました。

そうして取り調べをすることになってバクスターが事件との関連は無いかそれとなく聞きますが…彼は動じることなく、無関係者のような話口調で楽しんでいるようでした。

警察の上層部は6人も殺されて証拠も無いことからFBIに事件を委ねると言います。

部屋に侵入し、証拠を見つけてみせると言うジョー
部屋に侵入し、証拠を見つけてみせると言うジョー

ジョーは5分あればアルバートの部屋から証拠を見つけ出せると言い、バクスターは仕方なく協力することに…アルバートを呼び出しておいている間にジョーは部屋に侵入しますが事件の資料はあれども証拠は無かったのです。

狡猾なアルバートは「警察が撃たれた」という通報をして家に警官を差し向け、慌てたジョーはなんとか見つからずにやり過ごします。

バクスターは指紋などの手がかりも得られなくなって犯人を証明する術を失いました。

バクスターはアルバートを見張り続ければ誰も死なないと考え、ジョーも一緒に車で見張りをします。

ジョーがコンビニに行くとアルバートがバクスターに声を掛け、ロンダラスバンに行けば少女の死体が見つかると言うのです。

バクスターは疑いの目を向けつつ、被害者のことを思ってバクスターと共に現場へ。

スコップで指示された場所を掘りますが見つかりません。

アルバートにいら立ちを覚えるバクスター。

アルバートの挑発的な態度にバクスターはついに彼を殴打してしまい、スコップで殴られたアルバートは死んでしまいました。

アルバートが犯人かわからないまま・・・。

リトルシングスをきっかけに暴走してしまう
リトルシングスをきっかけに暴走してしまう

バクスターの元にようやくたどり着いたジョーはその光景を見て昔のことを鮮明に思い出します。

犯人を追い詰めに行った際に被害者の女性を誤って撃って死なせてしまった…その記憶を振り払い、バクスターに1メートル以上掘って死体を埋めて隠せと言いました。

まるで、過去の自分に言い聞かせるかのように・・・。

死体を埋めて隠せと言うジョー
死体を埋めて隠せと言うジョー

ジョー自身も過去の「ささいな事(little things)」がきっかけに、未解決事件に執着し、自分の人生を捨てて生きてきたのです。

ジョーはアルバートの家から私物を回収し、被害者の付けていたものと類似した赤い髪留めをバクスターに送ります。

バクスターは警察を辞めて家で過ごすようになりました。

仕事を辞めて自宅で休養するバクスター元刑事
仕事を辞めて自宅で休養するバクスター元刑事

映画「リトルシングス」の見どころ

リトル・シングス』はミステリーとしても本格的でありジョーとバクスターの捜査の様子も見どころでした。

ジョーは言葉数は少ないですが、殺人現場をしっかり見て情報を必ず得ていくようなどっしりとした感じがクール。

バクスターは被害者家族にしっかりと話を聞いたり、足を使って情報を集めていく姿が印象深いです。

ジョーは被害者がビーガン(完全菜食主義者)なのに胃には肉が残っていたことから犯人像を突き止めたりするのが凄いと思いました。

情報を集めつつも犯人に近づいていく様子はまさにミステリーだと言えるでしょう。

また、サスペンス色が強いのも見どころですね。

警察の必死の操作捜査も虚しく、犯人像が全くつかめずに次々と被害者の報告が上がっていくという模様はハラハラさせられます。

被害者の若い女性たちは全員刺されていて同じ死に方をしており、犯人は彼女たちに噛み跡を残すという不可思議な行動を示しているのも恐ろしい…ジョーやバクスターが調べを進めていき、犯人は女性との関係を求めているのではなく。

殺し自体に快感を覚えるようだと知ります。

その理由を聞いて信じられないなと思いましたね。

そして、犯人は死体を前にしてしばらく眺めていたと思われる証拠は挙がるのに、犯人が全く特定できないというジョーたちの心境も計り知れません。

アルバートが犯人ではないかと思われる中、対面して話をしても何一つ共感できないような、理解しかねる存在は他作品では見ないなと思いました。

映画「リトルシングス」のレビューを調べてみた

この映画は、本当に後味が悪くスッキリしないですよね。

ジャレット・レトは、すごい演技力ですよね。彼のインタビューを見るとすごいさわやかな人なんですが。(笑)

私は、LASTを見てなんじゃこの映画は!と思いましたよ。

主演の3人は、さすがの演技でしたね。ラストへ近づくにつれて、焦ってくるところは、セブンに似ているかもしれません。

ラミ・マレックもボヘミアン・ラプソディー以降は、どうなるかと思っていましたが、この映画での演技でさらに評価されたのでは、ないでしょうか!

デンゼル・ワシントンの映画は”ハズレなし”と思ってたけど、これはおもんなかった😩 リトルシングス ジャレッド・レトもいい味出してるし、ミディアムのアリエルちゃんも相変わらずかわいいのになんか全体的に残念でした😞

久々に映画見てて叫んじゃったよ

アニメはアニメでこつこつ努力し世の中に受け入れられてきた、今がその結果だと思うんです。多種多彩なアニメが映画館で見られるようになって嬉しいです、質も素晴らしいですし。 まあ、確かにバランス取って上映したらいいのにとは思いますが。

テロリストの被害者性を殊更に騒ぎ問題をすり替え、主役にした映画を作ったり、減刑嘆願を出したり、本当に狂っていたじゃないですか。 ああいう狂った連中は、キチンと狂っていたと社会は認識出来ているんですよね。 この国はまだ失敗国家ではないし、民主主義も…

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