2004年12月に劇場公開された映画「ターミナル」の予告編動画は、こちら
クラコウジア人のビクター・ナボルスキーは、母国でクーデターが起こり、パスポートが無効となり、入国ビザは取り消しになってしまいます。
母国に戻る事も亡命する事も出来ず、空港のロビーで足止め状態となってしまうのです。
映画『ターミナル』の作中の空耳シーン
トムハンクス演じるナボルスキーが日本語を話していると言われる空耳シーンがあります。
興味のある方は、以下の動画を見てみてください。
映画「ターミナル」のキャスト・登場人物
主人公のビクター・ナボルスキー
主人公を務めたのは、トム・ハンクスで俳優や監督、プロデューサーとして活躍されています。
キャストとして出演した作品には「フォレスガンプ」、「アポロ13」、「グリーン・マイル」、「ダ・ヴィンチ・コード」などがあります。
ヒロイン役のアメリア・ウォーレン
映画ターミナルのヒロインを務めたのは、女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズです。
イギリスの女優で、映画やミュージカルで数々の賞を受賞しています。
キャストとして出演した作品には「シカゴ」、「幸せのレシピ」や「オーシャンズ12」などがあります。
映画「ターミナル」のあらすじ
空港のターミナルに到着
国際空港にてクラコウジアという国から来たナボルスキーはニューヨークに行こうとして国交局の主任のフランクに呼び出されます。
クラコウジアでクーデターが起きたことでナボルスキーは入出国のできない無国籍状態となり、乗り継ぎロビーにいるしかなくなったからでした。
彼は英語が得意ではなかったことでロビーから出られない理由が良く分からないまま、ニュース映像を見てクラコウジアの悲惨な状況に気付いて涙を流します。
電話をかけようにもカードの使い方がわからず、フランクにもらった食事券も間違って捨てられてしまって途方に暮れました。
一方、フランクは次期局長の座がかかっていたため、問題になりそうなナボルスキーをロビーから出て行かせたいと考えます。
出口に見張りがいない時間を教えて外に出そうとしますが、真面目なナボルスキーはロビーに滞在すことを選びました。
ナボルスキーはお腹が減ってきたため、買い物カートを集めて返却することで1台あたり25セント稼ぎます。
そのお金でハンバーガーを買ったり、本を買って英語を学んだりしました。
アメリアとの恋
寝泊まりは67番ゲートでしつつ、ビザの係員の元に通っては「却下」というスタンプを押され続ける日々…ナボルスキーはキャビンアテンダントのアメリア・ウォーレンと出会い、彼女と打ち解け始めると、それを見ていた空港作業員のエンリケは彼に声をかけるのです。
食事をおごる代わりに彼女の情報をもらって告白を成功させたいと言うエンリケに対し、ナボルスキーはカタコト英語を使いつつも2人の間を取り持とうと努めます。
キャビンアテンダントのウォーレンは妻のいる男性と会う約束をしていましたが、会えなくなって涙を流していました。
それを見たナボルスキーは彼女にハンカチを渡し、話をしている内に食事に行こうと誘われます。
ナボルスキーは空港から出れないのもあって断りましたが、今度は自分から彼女を誘おうと決意。
空港内での生活
空港内で仕事を探した結果、内装工事の仕事を始めました。
その後、ナボルスキーはエンリケや清掃員のグプタたちとポーカーをするようになり、空港内のお店の職員たちとも仲良くなっていきます。
空港内の査察の日となりフランクは薬の購入許可を持たない男が捕えられたと知ります。
彼がナイフを振り回し始めたことで大変な事態になり、ロシア語の分かるナボルスキーが呼ばれました。
彼が薬の許可が無いと持ち出せないと説明をすると男は涙を流し、父親のために薬を持ち帰りたいと言うのです。
ナボルスキーは薬はヤギのためだと説明を加えるとフランクは仕方なく許可します。
その後、ナボルスキーはアメリアを食事誘ったり、エンリケの恋が成就したりと様々な出来事を経て、ついにクラコウジアの内戦が終わります。
ナボルスキーはニューヨークの一日ビザを手に入れて父が集めていたベニーのサインを入手して帰国するのでした。
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映画「ターミナル」の感想
祖国で副大統領が殺されたり、人々が大変な目に遭っているとニュースで見た際のナボルスキーの姿から悲しみが良く伝わってきました。
一方で、お金が無くてクラッカーを食べる際にケチャップやマスタードをサンドして食べるのは少しコミカルです。
そうした感動と笑えるシーンが交互に語られることで徐々に引き込まれていく映画でした。
序盤でナボルスキーが電話のカードを使えずに周りに助けを求めますが誰も手を差し伸べず、仕事を探しても全く相手にしてもらえない姿を見て心配になりましたね。
もちろん身分証明書が無くて、住所は67番ゲートと聞いたら不安になるのも無理はありません。
そうした中でなんとか食事にありついたり、英語を学んで周囲とのコミュニケーションが取れるようになったりすることで関係が良くなっていくのが見どころです。
特に薬を持ちこもうとした男を助けた後は、ナボルスキーの偉業が英雄のように語られて従業員たちに一目置かれるのが良かったですね。
ナボルスキーは色々な本を読んでいたことで薬を持ち出せる条件を知っており、動物のための薬なら男が捕まらずに済むと分かっていたのです。
ヒューマンドラマやユーモアのある演出の中に、感動的なシーンが散りばめられているのも今作ならではの良さです。
エンリケの恋を応援するため、ビザ係の女性から色々と聞き出すシーンはカタコトの英語だからこその誤解などもあって面白かったですね。
彼女には恋人がいた時に浮気されたという話では「男一人に女二人は、だめ、オーバー」と人数が合わなという旨を伝えようとするのです。
エンリケも彼の言葉を理解しつつ、最後は指輪を渡して空港内でささやかな挙式をするという流れが微笑ましかったです。
ナボルスキーもウォーレンと良い関係になるかと思いきや、彼女を自由にするだけに留めました。
最後にナボルスキーが大切にしていた缶の中身が語られますが、亡き父親のためにジャズミュージシャンのサインを集めているとは驚きでした。
その最後の一つのために9か月以上も空港で過ごした…そう思うと彼の熱意や祖国が好きだという気持ちが伝わってきます。
映画「ターミナル」の撮影 場所
空港は実はセット
空港の外観の撮影でロケ地として選ばれたのは、カナダのモントリオール・ミラベル国際空港でした。
しかし、現在のモントリオール・ミラベル国際空港のターミナルは現在取り壊されているそうです。
ロケ内の撮影は全て作りもの
空港内の撮影はセットを使っており、実在する空港はロケ地として使われていません。空港はテロ対策のために、ロケ地として使うことを許可しませんでした。
そこで巨大な格納庫に20週間かけて空港内のセットを作り、ロケ地は空港ではなく実は巨大な格納庫で作ったセットだったのです。
実話「ターミナル」の元ネタ
この映画の元ネタは、イラン出身のメロン・ナサリ氏の泣かせるエピソードである。
彼はパリ出身で、1988年から2006年までフランスのシャルル・ド・ゴール空港のホールで約18年間生活を送った。
ある日、彼が海外旅行中、故郷のイランが内戦に見舞われ、パスポートが無効となってしまったためだ。
その結果として、ナサリ氏は自身の国への帰国も他国への入国も許可されず、空港内で無国籍の状態が続いた。
彼の生活はストレスと孤独に満ちていたことは想像に難くない。とはいえ、彼はその状況を逃げずに受け入れ、生き抜いた。そんな彼の心意気が、この映画を作ったスピルバーグ監督の感情を揺さぶったと考えられる。
この映画を見た人々が、どんな困難も乗り越えられる人間の力を感じ取ることができれば、元ネタとなったメロン・ナサリ氏の18年間の孤独な戦いが、何よりも語り継がれる価値があると言えるだろう。
映画「ターミナル」のレビューを調べてみた
終わったわ まあまあ映画ターミナルだわ 埋め立てられてくる
聴き出したら面白さに一気に聴き終えた。 映画「ターミナル」のモデルになったCDG空港に住みついたイラン人男性の生涯。 男性は2022年に死亡。 どこで?CDG空港で。映画製作で莫大な金を受け取ったのに。 可能な方は是非これ聴いてみて欲しい…
旦那の好きなところ見つけた おすすめ映画聞いたら2つここ数日で見た映画(1人でよく見るやつ) 1つ気になってた映画 好みを理解してる おすすめされた気になってた映画 最高の2人 を見る ターミナル終わったら見る 仕事中である
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