映画「ジョーカー」のあらすじ・考察・感想【ネタバレあり】

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2019年10月に劇場公開された映画「ジョーカー」の予告編動画は、こちら

哀れなピエロ(道化師)は、やがて闇社会を支配する最狂のヴィランへと化していく!

ヴィランとは、悪役の事を言います

コメディアンを夢みる心優しき男が、いかにして悪のカリスマへと変貌を遂げていったのか?…その哀しくも恐ろしい心の軌跡を、淡々と描き出す衝撃作。

『ジョーカー』の考察

これまで最狂最悪といわれる悪のカリスマ“ジョーカー”は、DCコミックスのバットマンに登場し、その高い知性と策略で何度もバットマンを苦しめ、現在ではDCコミックスを代表するまでの、最狂ヴィランとして知られている!

なぜ、ヴィランに変貌したのか

ジョーカーの物語は、脚本家によってキャラクターやストーリーが多く派生しています。

原作コミックスの「バットマン:キリングジョーク」は、多くの作品で採用されている設定で、ジョーカーは売れない芸人から生活苦で悪の道へと走り、その時妊娠した妻とお腹の子を死なせたことから正気を失い、悪のカリスマ・ジョーカーへと変貌する!

1日だけの過酷な不幸が人間を変え、最狂のヴィランへと変貌していくのデス!

本作『ジョーカー』は、精神障害を持つ無名コメディアンが、ゴッサムシティを恐怖と混乱に陥れる悪のカリスマになるまでの葛藤と心の軌跡が描かれます。

見事なjokerの演技で主演男優賞!

『ジョーカー』は、第76回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映され金獅子賞を受賞し、第92回アカデミー賞では、作品賞・監督賞・脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカー役を演じたホアキン・フェニックスがその見事な演技で主演男優賞を獲得し「キャリア史上最高の演技」と称賛されました。

ホアキン・フェニックスは、ジョーカーの役作りのために過酷な食事制限をし、約24キロもの大減量をして撮影に臨みました…痩せた身体で、正に命がけの演技! 素晴らしい!

残酷な現実に妄想を抱く心優しき…狂気のピエロ!

アーサー・フレックは、大都会の片隅で身体の弱い母と二人でつつましく暮らしている。

アーサーは孤独で心優しき男だが、精神的な問題や貧困に苦しみながらも、スタンダップコメディアンを目指していた。

彼は脳の障害から、緊張すると自分の意思に関係なく突然笑いだしてしまう病気を患っており、一生懸命頑張っても全てが裏目に出て、次々と不幸に見舞われる。

突然笑い出してしまう情動調節障害(じょうどうちょうせつしょうがい)は、PBAと呼ばれており、実際に存在する精神疾病である。しかし、周りにいる人には理解してもらう事が難しく、それが余計に悪循環をもたらしてしまう。他に失笑恐怖症(しっしょうきょうふしょう)と呼ばれる似たような症状も存在し、笑ってはいけない場面だと逆に笑ってしまうため、この症状も周りに誤解を与えてしまう。

『ジョーカー』のあらすじ

ジョーカーの映画全体の内容

映画『ジョーカー』は、ゴッサムシティの貧富の格差とアーサー・フレック(ジョーカーの本名)が持つ希望から始まります。

アーサーは大道芸人として働き、病気の母親ペニーを支えています。

しかし、街の治安の悪さや自身の情動調節障害により、幸せとは程遠い日々を送っています。

ゴッサムシティは、貧富の格差が拡大し、多くの人が貧困にあえぎ、街中に不満と閉塞感が漂っています。

アーサーは、道化師の仕事でわずかな収入を得ながら、病気の母親ペニーと二人で暮らしています。

ペニーはかつてゴッサムの大富豪トーマス・ウェイン(のちのバットマンの父親)の元でメイドとして働いており、貧困に苦しむ現状を何度も手紙でトーマスに訴えていましたが、返事は一度も返ってきません。

アーサーは、脳の損傷により、緊張すると大笑いしてしまう発作を持つという特異な症状を抱えています。

この症状は、情動調節障害(Pseudobulbar Affect:PBA)と呼ばれる疾患で、感情を司る脳の領域に障がいがあり、突然激しく泣いたり笑ったりしてしまううえ、自分ではコントロールできないとされています。

アーサーの唯一の楽しみは、毎週放送されるマレー・フランクリンロバート・デ・ニーロ)のコメディショーで、彼自身もコメディアンを目指しています。

しかし、現実は厳しく、街の治安の悪さから不良少年らに襲われたり、緊張や興奮を感じると笑いが止まらなくなる情動調節障害が理由で誤解を受けたりと、幸せとはいえない日々を過ごしています。

このような状況の中、アーサーはジョーカーとしての自己を見つけていきます。その過程は、一度見ただけでは理解することが難しい複雑かつ巧妙な展開を見せ、視聴者を深く引き込みます。

アーサーは、拳銃で射殺をしてしまう

会社を解雇され、ピエロ姿のままで地下鉄に乗った時、3人の男に絡まれて暴行を受けたアーサーは、耐えきれず所持していた拳銃で男たちを射殺してしまう!

拳銃で絡んできた3人を射殺してしまうシーン
貧困層から富裕層への復讐

初めて殺人を犯したアーサーだったが、身体を駆け巡る高揚感を抑えきれず逃げ込んだ建物のトイレの中で陽気に踊り出した。

残酷な事件後、世間では、3人の男がエリートで富裕層が勤める会社に勤務していた事から、富裕層へ復讐が出来たと報道されている。

アーサーにテレビ番組からの出演オファー

コメディアンに憧れたアーサーの舞台動画が評判で尊敬していたマレーのテレビ番組に出演する事になる。

アーサーは、コメディアンとして評価されているのではなく、”笑い者”としてテレビ番組に呼ばれている事に気付き、ある事を行う決意をする。

そして、彼はテレビ出演するためのメイクを行う。

そんなアーサーは、もはや以前の心優しきアーサーではなくなっていた…ジョーカー誕生。

マレーに新ネタの披露を依頼されるシーン
社会の不条理を主張するアーサー

生中継の人気番組で、持ってきた拳銃でマレーを殺し、踊り出す。

「Tha’s life!(それが人生だ)」

その放送を見ていた貧困層は、アーサーに歓喜の声をあげる。

そして、狂気のピエロ・ジョーカーは、ゴッサムシティを「混沌の街」へと誘っていく。

「ジョーカー」の見どころポイント

本作は、「バットマン」の世界観を全く共有しない完全にジョーカーの原点を描いた内容で、アーサー・フレックという個人がいかにしてジョーカーという悪役へ変遷するかを描いた人物研究めいた作品。

コメディアンを夢みる心優しき男が、度重なる不幸と理不尽な暴力を受け、悪に変貌していく様が淡々と描かれ悲しくも恐ろしい物語。

派手な演出はなく、繊細な心理描写と哀愁漂うニヒリスティックな世界観が感じられる。

ジョーカーは笑いの仮面をかぶり、笑いまくる!…「本当の悪は、笑顔の中にある」と。 

「ジョーカー」のキャスト・登場人物

主演は「ザ・マスター」、「ヴィレッジ」出演のホアキン・フェニックス

共演に「キング・オブ・コメディ」、「マイインターン」出演の名優ロバート・デ・ニーロザジー・ビーツなど出演。

監督は「ハングオーバー」シリーズのトッド・フィリップス

予備知識として「ジョーカー」を鑑賞する前に見ておくとよい作品

この作品は、ロバート・デ・ニーロにしか演じられない脚本が書かれているため、以下の2作品を見ておくとより楽しめる作品になると思われます。

タクシードライバー」が気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください

『キングオブコメディ』が気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください

『ジョーカー』の考察・感想

映画『ジョーカー』は、えぐい?

映画『ジョーカー』は、観客にとって「えぐい」と感じるほどのリアルな描写が特徴的です。

その背後には、ジョーカーが直面している社会の現実があります。

映画の中で描かれるジョーカー、つまりアーサー・フレックの生活は、観客にとっては「えぐい」と感じるかもしれません。

しかし、それはジョーカーが直面している社会の現実をリアルに描いているからです。

アーサーは、コミュニケーションの支障となる病気を持ち、病気の母の面倒を一人で見る状況であり、さらに強烈な不幸が矢継ぎ早に襲い掛かり、徹底的に正常な人間性を破壊される状況に追い込まれていきます。

彼を取り巻く不条理で理不尽な世界は、やがて人々の不満、怒り、悲しみを集約したジョーカーという邪悪な花を咲かせることになります。

この作品が世界中でヒットを飛ばし、その内容が大きな賛否を起こすのは、この作品が現代社会の写し鏡となっているからなのでしょう。

ゴッサムシティ

映画の中で描かれるゴッサムシティの貧富の格差、差別、孤独、理不尽などは、現代社会のあらゆる場所で見られる光景です。

そのため、観客は映画の中で描かれるジョーカーの苦悩や狂気を通じて、自分たちが生きている社会の問題を直視することを強いられます。

また、映画『ジョーカー』は、そのリアルな描写と共に、ジョーカーというキャラクターの複雑さを見事に表現しています。

ジョーカーは、彼自身の苦悩や社会の問題を笑いという形で表現することで、観客に強烈な印象を与えます。

その笑いは、ジョーカーの内面の痛みや絶望を象徴しており、観客に対して強烈な感情を引き出します。

このように、映画『ジョーカー』は、その「えぐい」描写を通じて、観客に深い感情を呼び起こし、社会の問題について考えるきっかけを提供しています。

11時11分

映画『ジョーカー』における「11時11分」の出現は、視聴者の考察を誘うだけでなく、物語の深層を示唆する重要な要素となっています。

映画の中でアーサー・フレック(ジョーカー)が見るはずのない光景を見たり、いるはずのない場所に存在したりすることから、全てがアーサーの妄想であるという仮説が立てられます。

この「11時11分」の時計は、アーサーが州立病院でその時間にストーリーを考えていたため、その妄想の中ではどの時計も「11時11分」を指していると考えられます。

この解釈は、映画の中で描かれる現実と妄想の境界をあいまいにし、視聴者に深い考察を促す一方で、ジョーカーというキャラクターの複雑さと深淵を浮き彫りにします。

ジョーカーの母親

映画『ジョーカー』におけるアーサー・フレック(ジョーカー)の母親、ペニー・フレックの存在は、彼の人生と心理状態に深い影響を与えています。

彼らは貧困の中で2人で暮らしており、ペニーは病弱で、かつてゴッサムの大富豪トーマス・ウェインの元で働いていました。

彼女は生活環境の改善を求めて何度も手紙をトーマスに送っていましたが、返事は一度も来ませんでした。

この事実は、アーサーがジョーカーとしての道を歩むきっかけとなり、彼の心理的な葛藤を深める要因となります。

冷蔵庫に入るジョーカー

映画『ジョーカー』における冷蔵庫のシーンは、視聴者に多くの解釈を残しました。

アーサーが冷蔵庫に入る行動は、彼が自分の世界に閉じ込められ、社会から孤立していく様子を象徴しています。

このシーンは、アーサーがトーマス・ウェインが自分の父親かもしれないという希望を持って、トーマスに会いに行った後、自分は養子だという事実を告げられた後に起こります。

その後、アーサーは無言で冷蔵庫の中身を出し、自身を冷蔵庫の中に閉じ込めます。

この行動について、視聴者からは「アーサーは死んだのか?」、「あの冷蔵庫は子宮を意味している」、「あの後のストーリーはアーサーが冷蔵庫の中で考えた妄想」など、様々な仮説が立てられました。

しかし、このシーンはアーサー役のホワキン・フェニックスのアドリブで、彼は「もし自分が精神的に不安定で、重度の睡眠障害に陥っていたとしたらどうするだろう?」と考え、冷蔵庫に入ったと述べています。

彼のこの行動は、自分の境遇や社会の理不尽さから精神的に沈んで、眠れない。

だから、アーサーは冷たく狭い冷蔵庫の中で、全てを遮断して休みたかったのだろうと解釈されます。

冷蔵庫に入っている時と、次のシーンでマレーからのスカウト電話を受け取っている時の窓の空き具合も同じなので、冷蔵庫に入った後、少しベッドで眠って、次の日を迎えたのではないかとも考えられます。

ゲイリー だけは、殺さなかった

映画「ジョーカー」におけるアーサーの人間性と悪の間の微妙なバランスは、彼がゲイリーを殺さなかったことにより強調されています。

アーサーが同僚のランドルを冷酷に殺す一方で、ゲイリーに対しては彼が自分に対して優しく接してくれたことを理由に命を助けます。

この行動は、アーサーが完全に無慈悲な殺人者になっていないこと、そして彼の中にまだ人間性が残っていることを示しています。

映画『ジョーカー』のネタバレ考察

映画『ジョーカー』の結末は、アーサー・フレックがジョーカーとして舞台に立ち、その後逮捕されるシーンで幕を閉じます。

しかし、その結末は一見明確に見えても、実は多くの解釈が可能で、観客それぞれの視点と感想に委ねられています。

アーサーが用意したジョークをマレーが遮り、笑いものにしたことに対してアーサーが腹を立て、ジョークを披露するのをやめてウェイン社の社員殺害の自供をし、マレーを射殺します。

その後、アーサーは逮捕され、パトカーの中から燃え盛るゴッサムシティを見つめ無邪気に笑います。

この結末は、アーサーがジョーカーとしての自己を完全に受け入れ、社会に対する反逆の象徴とも解釈できます。

映画『ジョーカー』の評価

映画『ジョーカー』は、観客から様々な評価を受けています。

その中には、「アーサーがジョーカーとなるまでの過程に感動した」、「見終わった後の解放感がいい」、「ホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい」といった肯定的な声が多く聞かれます。

これらの意見は、映画が観客に与えた深い印象と感情の反映であり、映画の成功を示しています。

しかし、全ての意見が肯定的なものばかりではありません。

一部の観客からは、「今までのジョーカー像から外れる」、「辛い生い立ちがあれば何をしてもいいって考えが嫌い」、「気持ち悪い、ただの殺人鬼の話」といった批判的な意見もありました。

これらの意見は、映画が描くジョーカーのキャラクターや社会風刺に対する異なる視点を示しています。

また、ホアキン・フェニックスの演技力については、彼がアーサーの「笑い」を完璧に演じきれるのか不安だったというエピソードがあります。

23キロの減量も含め、ホアキンがどれほど本作に真剣に取り組んでいたかが分かります。

映画『ジョーカー』は、観客の感受性を揺さぶる何かがあり、その評価は真っ二つに分かれています。

それは、この映画がただのエンターテイメントではなく、観客それぞれの価値観や感性に訴える作品であることを示しています。

映画『ジョーカー』の人気の理由

映画『ジョーカー』の人気は、その緻密なキャラクター描写と深遠なテーマによるものです。

主人公アーサー・フレック(ジョーカー)の複雑な心理状態と彼がジョーカーへと変貌する過程が、観客に強い印象を与えています。

特に、ホアキン・フェニックスによるアーサーの演技は、その独特な笑いや感情の起伏を見事に表現し、観客を映画の世界に引き込んでいます。

また、映画は社会の貧富の格差や孤独、理不尽さといったテーマを描き出しており、これらがジョーカーの誕生に大きく影響を与えています。

これらのテーマは現実社会にも通じるものであり、観客に深い共感や考察の余地を提供しています。

さらに、映画はジョーカーというキャラクターの起源を描くことで、これまでのバットマンシリーズにはない新たな視点を提供しています。

ジョーカーがどのようにして誕生したのか、その過程は観客に強い興味を引きつけ、映画の人気を高める一因となっています。

以上の要素が組み合わさることで、映画『ジョーカー』はただのエンターテイメント作品を超え、社会や人間性について深く考えさせる作品となっています。

これが『ジョーカー』が高い人気を誇る理由であり、多くの観客がこの映画に引きつけられる要因となっています。

映画『ジョーカー』のメッセージ

映画『ジョーカー』は、観客に対して計り知れないメッセージを投げかける作品として評価されています。

そのメッセージは、社会の不平等や人間の孤独、狂気といったテーマを通じて描かれており、観客に対して深い思索を促しています。

映画の中で、ジョーカーというキャラクターは、貧困、差別、孤独、理不尽で不条理な世界の中で生まれ、その狂気が観客に対して強烈な印象を与えています。

また、映画の終盤では、ジョーカーが「あなたには分からないだろうね」という言葉を残し、その後、フランク・シナトラの『That’s Life(ザッツ・ライフ)』が流れるシーンがあります。

これは、ジョーカーというキャラクターが持つ虚無感と、その生き方に対する深い洞察を示しています。

さらに、映画は観客に対して明確な答えを与えず、ジョーカーという曖昧な存在を体現しています。

これは、ジョーカーというキャラクターが持つ不確定性と、その存在が観客に対して投げかける問いを強調しています。

以上のように、映画『ジョーカー』は、観客に対して深い思索を促すメッセージを持つ作品であり、そのメッセージは社会の不平等や人間の孤独、狂気といったテーマを通じて描かれています。

映画『ジョーカー』の感想

アーサーの母親が病院に運ばれ、彼自身が職を失い、そして彼のコメディアンとしてのデビューが大失敗に終わるという一連の出来事は、彼の精神的な崩壊を加速させます。

さらに、テレビのトークショーのホスト、マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)がアーサーのスタンドアップコメディの映像を番組で流し、彼を公に笑いものにするという行為は、彼の怒りと絶望を最高潮に引き上げます。

これらの出来事がアーサーを追い詰め、彼の中にある狂気を引き出します。

彼は自分を笑いものにしたマレーを生放送中に射殺し、その行為がゴッサムシティ全体の暴動を引き起こします。

アーサーは逮捕されますが、彼はパトカーの中から燃え盛るゴッサムシティを見つめ、無邪気に笑います。

映画『ジョーカー』は、観客に対して深い感情を引き出す作品です。

アーサーの苦悩と彼が経験する不条理な世界を通じて、観客は彼の狂気に共感し、彼がジョーカーとして生まれ変わる過程を理解することができます。

また、ホアキン・フェニックスの演技は絶賛され、彼のキャリアの中でも最高のものとされています。

しかし、映画は観客に対しても問いを投げかけます。

アーサーがジョーカーになる過程は、彼自身の問題だけでなく、社会全体の問題を浮き彫りにします。

貧富の格差、社会的な差別、孤独、理不尽な世界…これら全てがアーサーを追い詰め、彼をジョーカーに変えてしまいます。

この映画は、観客に対して、私たちの社会がどのようにして人々を追い詰め、彼らを狂気に追いやるのか、という問いを投げかけます。

映画『ジョーカー』は非常に深いメッセージを持つ作品であり、観客に対して多くの考えを引き出す作品だと思います。

また、ホアキン・フェニックスの演技は本当に素晴らしく、彼の演技一つで映画全体が引き立てられていました。

映画「ジョーカー」の続編はある?

大ヒットした映画「ジョーカー」が続編が作成される噂話が出ていますが、どうなるのでしょう?

『Joker:Folie a Deux(原題)』が2024年10月4日に公開されます

また、ハーレイ・クイン役として、レディー・ガガが出演する事も決まっています。

「ジョーカー」の見どころポイント

本作は、「バットマン」の世界観を全く共有しない完全にジョーカーのオリジンを描いた内容で、アーサー・フレックという個人がいかにしてジョーカーという悪役へ変遷するかを描いた人物研究めいた作品。

コメディアンを夢みる心優しき男が、度重なる不幸と理不尽な暴力を受け、悪に変貌していく様が淡々と描かれ悲しくも恐ろしい物語。

派手な演出はなく、繊細な心理描写と哀愁漂うニヒリスティックな世界観が感じられる。

ジョーカーは笑いの仮面をかぶり、笑いまくる!…「本当の悪は、笑顔の中にある」と。 

「ジョーカー」の作品情報

  • 製作国:アメリカ
  • 監督:トッド・フィリップス
  • 上映時間:122分
  • 日本劇場公開日:2019年10月4日

映画「ジョーカー」のレビューを調べてみた

個人的には社会から隔絶していて孤独な男性ならば弱者男性かな、とは思う。 例えば映画『ランボー』の主人公ランボーは戦闘能力だけみればとても“弱者”とは言えないけれど、社会からの孤立具合という点では『ジョーカー』のアーサーとどっこいどっこい…

というか、そもそも映画ジョーカーが出来るにあたってオペラ道化師の意識があったのかもしれない

映画ジョーカーと対比しながら考えられそうなんだよなあ

私のRRRの初見感想はレオンとかユージュアル・サスペクツやジョーカーくらい皆(クソデカ主語)が大好きな映画として語り継がれるヤツ…だったんだけど。 それはそうとして、レオン完全版みたいに主役二人の交流がより深く描かれるRRR完全版の可能性もワンチャンネコチャンあるんじゃない???欲しい…

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • この作品は精神が安定している、ポジティブな時に観るのをおすすめします。初めて観た時は、ポジティブな状態だったにも関わらず観終わった後なんとも言えない喪失感?脱力感に見舞われました。ただの悪役としてバットマンでは描かれていましたが生まれながらの悪人はいないんだなと、この作品を観て以降人それぞれの背景について考えるようになりました。

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