若い頃からのロバート・デ・ニーロの紹介【出演映画の代表作】

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ロバート・デ・ニーロは、渋く重厚な演技はもちろん、コミカルで憎めない演技も魅力のハリウッドを代表する名優です。

少年時代から役者に憧れ、演技指導者のステラ・アドラーの下で演技を学んだ後に、数々の名優を排出した名門アクターズ・スタジオに通い演技を勉強しました。一時期ヨーロッパに出向き、各国を渡り歩きながら演技の修行をしていたこともありました。

ミーン・ストリート』をはじめマーティン・スコセッシ監督の一連の作品への出演で知られ、映画史を代表する俳優と監督のコラボレーションによる数々の傑作を生みだしました。

徹底した役作り!

デ・ニーロ演じる役にはリアリティがあり、圧倒的な演技力を示しています。

役作りの為の過剰にしてやり過ぎとも言われる「デニーロ・アプローチ」は、彼の代名詞ともなり、その役を演じ切る為の努力を惜しみません!

タクシードライバー(1976年)では、3週間ニューヨークでタクシードライバーとして働いたり、ボクサー役の『レイジング・ブル』(1980年)では、ミドル級ボクサーの鍛え抜かれた肉体を作り、ボクサー引退後の姿を表現するために体重を20キロも増やしました。

賞金稼ぎ役の『ミッドナイト・ラン』(1988年)では、監督のマーティン・ブレストと共に実際の賞金稼ぎと共に行動し、捕獲の瞬間や張り込みを見学し捜査の方法などを習得した等々・・・まるで配役の人生をも体感しようとする徹底した役作りに挑んでいるのです。

渋くて威厳のある演技が得意の印象がありますが、デ・ニーロはコミカルで親しみやすいキャラクターも多く演じています。

コメディアンを目指す青年を演じた『キング・オブ・コメディ』(1982年)では、誇大妄想の芸人を演じギャング映画では絶対観ることのできないデ・ニーロの演技が堪能できます。

特に、ラストステージ上での10分近い長セリフも凄いとしか言いようがありません!

1974 年の名作『ゴッドファーザー PART II』でアカデミー助演男優賞を受賞し、『レイジング・ブル』(1980年)では、アカデミー主演男優賞を受賞しました。

目次

ロバート・デ・ニーロ 出演のおすすめ作品

ベトナム戦争帰還兵の生と死!『ディア・ハンター』(1978年 )

1960年代末期におけるベトナム戦争での過酷な体験が原因で、心身共に深く傷を負った若き3人のベトナム帰還兵の生と死、彼らと仲間たちの友情を描いている。

仲間を思う友情と戦争に於ける生死を描いた184分に及ぶ超大作 !

観どころ

この映画の前半は、仲良しグループが休日に鹿狩に出かけ、どこか平和で牧歌的な雰囲気が漂っている・・・転じて、いきなり過酷な戦地の場面になり正に「真逆」なギャップに驚かされる! 不幸にも彼ら3人はベトナム軍の捕虜になってしまう。

捕虜になった3人はベトナム兵に、命を賭けたロシアンルーレットを強いられる。

この映画の観どころは、ベトナム戦争の無慈悲さと ロシアンルーレットの描写が秀逸!

このゲーム、がよければ生き残り そうでなければ即絶命する・・・ただ運があるだけだ。

『ディア・ハンター』は、絶頂期のロバートデ・ニーロ主演で 戦場で傷ついた若者の姿をリアルに映し出し、観る者に深い悲しみと虚しさを感じさせる戦争映画の傑作です。

アクションコメディ!『ミッドナイト・ラン』(1988年)

孤独な賞金稼ぎと、彼に追われるマフィアから横領した金をチャリティに寄付してしまった会計士との逃避行の中で芽生える友情の絆を、コミカルに描いたアクションコメディ。

デ・ニーロ演じるバウンティンハンターと賞金首による二人三脚の、ニューヨークからロサンゼルスまでの逃避行を描いたアメリカ横断ロードムービー。

観どころ

この映画での、デ・ニーロは今まで彼が演じてきた役とは全く異なるコミカルキャラクターで、まるで「俺だってアクションやコメディの演技ぐらいはできるんだぜ!」と言いたげな演技を見せてくれます。

ミッドナイト・ラン』は、笑い・アクション・サスペンス・そして人情にも溢れ、ロバート・デ・ニーロの主演作品の中でも、特に娯楽要素が満載で万人にお勧めできる作品です。

相棒役のチャールズ・グローディンは、撮影中手錠をかけっぱなしだった為 一生消えない手錠痕が残ってしまいました。

ベトナム帰還兵の狂気!『タクシードライバー』(1976年)

ベトナム戦争の帰還兵で 日々タクシーで街を流す男は、堕落しきった世の中を自ら浄化するという思いに駆られる・・・その思いは変質しながら、エスカレートを続けてゆく。

『タクシードライバー』は、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞しています。

観どころ

ベトナム戦争帰還兵の報われない思いと怒りの矛先が向けられた秀作で、狂気を秘めた感情を持つ主人公の危うげな演技が実にはまっていて、デ・ニーロに静かな恐怖を感じる!

その怒りは、戦争に行って命を投げ出してアメリカに尽くしたのに、帰ってきたら皆に冷たい目でみられ、職業安定所で職をもらわなければいけない状態・・・こんなはずでは無かった。

ベトナム戦争帰還兵の報われない思いと、怒りの矛先が向けられた作品。

公開当時劇場にやって来たのは、この映画の主人公のような男達ばかりだったそうです。

孤独と不安に苛まれるコンプレックスの塊みたいな人たちが主人公に共感して、この映画を観に行った・・・そして大ヒットを記録したという皮肉があります。

ロバート・デ・ニーロの役作りに懸ける執念は、常識を超え狂気とも思える数々のエピソードを残しています・・・これからも「デニーロ・アプローチ」は、続いて行くことでしょう!

ロバートデニーロの作品一覧

フランケンシュタイン

ミーン・ストリート
ゴッドファーザー PART II
ニューヨーク・ニューヨーク
ディア・ハンター
レイジング・ブル
キング・オブ・コメディ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
アンタッチャブル
ミッドナイト・ラン
グッドフェローズ
レナードの朝
ケープ・フィアー
カジノ
ヒート
ジャッキー・ブラウン
アナライズ・ミー
ミート・ザ・ペアレンツ
世界にひとつのプレイブック
マイ・インターン
ジョーカー
アイリッシュマン

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