映画『ガタカ』は、少し地味なSF作品
映画「ガタカ」は、SFに興味がない人であっても楽しめる作品です。
SF映画と言っても、派手なCGのシーンがあるわけでもなく、今の時代でもありえるSF映画の作品になります。
『インターステラー』や『ロスト・エモーション』、『メッセージ』等の「泣けるSF」という人気ジャンルを生み出したのは、ひょっとしたら本作が最初なのではないだろうか。
また、この作品は、NASAが選んだ「最も現実的なSF映画」で1位に選ばれており、『ガタカ』は、アンドリュー・ニコル監督の長編監督デビュー作となります。
この映画に惹かれた理由は、作品中のテーマの一つである「運命は変えられる」というところ。
『ガタカ』のあらすじ
そう遠くない未来、人種差別は消え、それに代わり“遺伝子”差別が横行する社会になっている未来の話。
DNAの操作によって生まれた適正者だけが優遇され、自然出産で生まれた人間は“神の子”と呼ばれ不適正者として最下層に位置付けられていた。
運命は、変えられる
幼い頃、不適合者のヴィンセント(イーサン・ホーク)は、適合者の弟と何を勝負しても負けてしまいます。
そんなヴィンセントは何度も水泳で勝てない弟に挑戦します。
最後だと決めた勝負で不適合者のヴィンセントは、適合者の弟に勝ち、これをきっかけにヴィンセントは、自身の将来を変える野望を抱きます。
そんな中、ヴィンセントは、事故で脚の怪我がをして車いす生活の超エリートジェローム(ジュード・ロウ)の遺伝子を借りて、子どもの頃からの夢だった宇宙飛行士を目指し、宇宙局「ガタカ」に就職します。
しかし、宇宙局内「ガタカ」でヴィンセントの事を疑う者が殺される事件が発生してしまいます。
『ガタカ』のキャスト
主要キャストは本作をきっかけに結婚するヴィンセント役のイーサン・ホークとユマ・サーマン(現在は離婚)、ブレイク前のジェローム・モロー役にジュード・ロウ。
ユマ・サーマンは、のちに「キル・ビル」に出演。
監督・脚本もこれがデビュー作となるアンドリュー・ニコル(この翌年、彼は脚本家として『トゥルーマン・ショー』というメガ・ヒットを飛ばす。
アメリカ、日本でもヒットしなかった作品だが、数年を経て徐々に評価が高まり、今では、SF好きな方は、必ず視聴しているSF映画だ。
特に若い世代には、ウケて年配の方にはあまりウケがよくないらしい。
ペドロ・アルモドバル監督の代表作『トーク・トゥ・ハー』と全く逆の構造になっているような気がします。
作品『ガタカ』の内容が自分達にとって、どれほどの可能性と大切な事を教えてくれたのだろうと感動させられる。
「ガタカ」とは、遺伝子DNAの頭文字
映画のタイトルにある「ガタカ」の意味は?と思われる方も沢山いらっしゃると思います。「Gattaca」は、DNAの基本塩基である以下の4つから頭文字を取り作った造語だそうです。
- guanine(グアニン)
- adenine(アデニン)
- thymine(チミン)
- cytosine(シトシン)
『ガタカ』の感想・考察
若い世代にとっては、すごく共感を得られる作品となっており、逆に上の世代の人々は、概ねこの映画には辛口のようです。
しかし、実際には『ガタカ』が好きな年配者も意外と多く堂々と「好きだ」と言うことにある種の「照れ」というか、気恥ずかしさを覚えるような映画なのかもしれません。
恋人や友人など自分と理想や価値観を共有できる対象、すなわち自分にとって書きやすい、“安全な”対象のみに絞って物語を紡ぎ出してしまう傾向って物書きの誰にでもあると思う。
非常に高い完成度の映画でないけども、少し粗削りで、説明不足の描写があったりする映画だが、そんなところさえも、この映画が観客に訴えたいメッセージなのかと思います。
衝撃を与えるジェロームのラストシーン
最も衝撃を与える場面は、何と言ってもラストのジェローム(ジュードロウ)が死んでしまう場面。
ジェロームは、ヴィンセントと友情を育み、新しい第二の人生を歩んでもよいはずだったのに自殺してしまいます。
彼は作中で「旅に出たい」と話していましたが、実際は車いす生活でそれも叶わない日々を送っています。
夢を叶えた非適正者であるヴィンセント。
悲劇的な最後を迎える適正者ジェローム。
ヴィンセントと共犯で彼の夢を支援したジェロームは、大きな社会構造に共に抗うことで自らの挫折を乗り越え、救いを得たわけだ。
ヴィンセントの夢が叶うことイコールジェロームの勝利、ということなのです。
「ガタカ」を見て2人の友情に心を打たれ感動した人も多くいますが、ガタカは彼らの友情に焦点を当てた映画ではありません。
そのため、わかりやすく青春ドラマのようなはっきりとした友情の描写はありませんが、静かに進行していく映画のストーリーの中で、確かに二人の間に芽生えている熱い友情に感動したという感想が多くみられます。
映画「ガタカ」のレビューを調べてみた
リサ・ジョイ「映画として7年も構想していて、先を越されたから、もう書かなくていいと思ったのは『フリー・ガイ』。私がやろうとしていたサイファイ・テック・ドラマを、コメディとしてすべてやられてしまった。『フリー・ガイ』と『ガタカ』を掛け合わせたような、…
リー・リンチェイがお好きなんですね やる気を出す映画というと難しいですが ガタカをお勧めします 遺伝的分析で才能も寿命もない と判断された主人公が 死ぬ気で宇宙飛行士になる映画です
僕に何が出来て、何が出来ないか、決めつけるな!【映画:ガタカ】
定期 好きな映画2 ガタカ ヒート キル・ビル スティング 街の灯 素晴らしきかな、人生 グラントリノ ミスティックリバー SAW CUBE ターミナル 激突 ダンサーインザダーク グッドウィルハンティング 好きなのあったら
また古い映画の話しちゃうけど「ガタカ」みたいな近未来のリンランもよくないですか。自分が書くと何をどうしてもアホエロリンランしか出てこないので無理だと思うんですが、、、
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