映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじ・内容(気持ち悪いと思うかも)

洋画

トゥルーマンは 相当に大らかな人物ですね

トゥルーマン・ショーの主演は『マスク』などで人気のコメディ俳優ジム・キャリー。

監督は『いまを生きる』などのピーター・ウィアーです。

2020年で58歳を迎えたジム・キャリーだが、世間を見る鋭い目は衰え知らずのようだ。

現代社会の姿を捉えた『トゥルーマン・ショー』の続編は製作されるのだろうか。

それとも、現実社会の奇妙さがSF的な発想を追い抜いていってしまうのだろうか。

 

最初の内はこの町の雰囲気どころか、トゥルーマンにすら好感が持てませんでした。

一見ご機嫌で、いい調子の町の人気者。

 

しかし何処か観ていて不愉快になる。彼の父親の登場シーンで、初めてトゥルーマンは生き生きとした表情を見せます。そう、彼は真実を知る手がかりを見つけたのです。

 

さすがジム・キャリー、演技が上手いなと思いました。

この番組の中で真顔を見せる人物は少なく(本人、トゥルーマンの父親、シルビア)、皆どんな時もヘラヘラと営業スマイルをキープしているのです。

そして物も町も何もかもが、おもちゃの様。

ゴミは、1つもなく綺麗な町なのに、好きになれないのはなぜだろう。

 

この疑問に対しての答えが後半になって徐々に判明していきます。

またこの町自体がまるで、プラスティックの様に安っぽいです。

また親友役のマーロンは、トゥルーマンが何かイレギュラーな行動をとる度に、ビールを片手に彼の家まで行かなければなりません。ほぼ24時間体制という過酷な労働条件にもめげず、ビールの銘柄をカメラに見せる事も忘れない。

トゥルーマンの置かれている環境、即ち周囲の人物は全て役者であり、彼は24時間テレビのモニターにさらされているという事。

そしてトゥルーマンが逃げようとしても、大人数で彼を抑圧し逃がさない様にあの手この手と仕掛けます。

気付いていなかったが、これまでもずっとそうだった・・・。腹立たしい気分になりますが、我慢して観ているとトゥルーマンが予想外の行動に出て逆転していくので気分が良いです。

劇中のトゥルーマンの世界は一見特殊な様ですが、私達は既にこれに似た様な経験をしているのではないかと思います。例えばブラックな職場や、学校、望んでいないコミュニティなど閉鎖された環境に置かれた場合。

これはあくまで個人的な見解ですが、外に出てみると全く違った世界があるのに、知ろうとしなければいつまでも箱部屋に閉じ込められたままだと思うのです。

またこの様なケースの場合、箱部屋内の人達のアドバイスはあてにならない事も少なくない。

彼らはクリストフやその周りにいる役者と同じで、自分達の利益の事しか考えていない可能性も充分あります。

上司の「君の為を思って言っている」なんて言葉をあっさりと信用するのではなく、己のシルビアを見つける事をお薦めします。

 

トゥルーマンは、全く現実を生きていませんでした。

周囲の人々は全て役者であり、皆で彼を騙していたのです。

生まれた時から世界220か国にプライベートな生活を公開されており、個人情報はダダ漏れ。

彼は確かに世界中にファンがいるスターですが、バカにされていると言っても過言ではないでしょう。

唯一親身になってくれたのは、学生時代に好きだったシルビアという女性。

彼女は彼に真実を伝えようとしますが、逆に精神的に病んでいる人という役に変更され、彼女の真実の言葉は闇に葬られてしまいます。

1人の孤児の生活情報が、生まれた時から垂れ流し。

この事実を批判する視聴者はごく少数で、皆人気番組「トゥルーマン・ショー」に夢中なのです。

みんなですれば怖くない、みんなも観ているから大丈夫。

そもそもこんな番組が放送されている事に対して、大した疑問も持っていなかった。

しかしトゥルーマンが島から逃げ出すとなると、今度は彼に感情移入をし涙を流したり、歓声を上げたりなどというご都合主義な鑑賞の仕方。

更に映画のラストでは、トゥルーマン・ショーの後に続く番組を、ガイドでチェックまでしています。

トゥルーマンが尊いのは、こんな嫌がらせをした皆に対して、「おはよう!そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!おやすみ!」というお決まりセリフで決着をつけスマートに番組から去る所。昔のテレビ番組元祖どっきりカメラで、たまに騙された芸能人がマジ切れしたりしていましたが、状況によってはそうもなるだろうなと。

そう思えばトゥルーマンは、相当に大らかな人物ですね。

番組の中にさりげなく新商品を出し、視聴者に宣伝する。

こういうのをプロダクト・プレイスメントと言うらしいです。

よく耳にするのが映画の主人公のしている腕時計とか、登場人物の背後にある看板などです。

よって我々がもしこのココアを見つけても、トゥルーマン・ショーのココアだ!と思わず買ってしまわない様に、気を付けなければいけません(笑)。

なお、『トゥルーマン・ショー』における設定は、SF作家フィリップ・K・ディックの『時は乱れて』(1959)との類似点も指摘されている。気になる方はこちらもチェックしておこう。

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