天才「リドリー・スコット」の作品と特徴【映画界屈指の映像派監督】

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リドリー・スコットはイギリス・サウスシールズ出身の映画監督・映画プロデューサー。

1997年のデビュー作『デュエリスト/決闘者』で、カンヌ国際映画祭新人監督賞受賞。

1979年の監督作エイリアンの世界的大ヒットで、一躍注目の監督となりました。

更に、映像化は困難とされていたフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化したブレードランナーは、世紀末の世界を独特の映像美で表現し、多くのファンを獲得しました。

目次

監督のキャラクターと作風

映画界屈指の映像派として知られ、その演出スタイルは、美術から照明など細部にわたり構築していく完璧主義者です。

そのこだわりから、製作ペースの遅れや予算オーバーなどスタジオとの対立もあり、数多くのディレクターズ・カット版が作られるなど辛酸をなめたケースも少なくない。

エイリアン』や『ブレードランナー』など、作品によって映画史に残る傑作と評されることもあるが、『レジェンド/光と闇の伝説』や『ロビン・フッド』などのように興行的にも惨敗し酷評されることもある。

ブレードランナー』も1982年の公開当時は酷評され興行的にも赤字だった為に失敗作の烙印を捺されました。

賛否両論が激しかった『悪の法則』のように、作品によって評価が極端に分かれる監督です。

リドリー・スコット監督のオススメ作品

戦争アクション『ブラックホーク・ダウン』(2001年)

オススメポイントと製作裏話

 本作は、敵地のド真ん中に落下した戦闘ヘリのアメリカ兵が、ゾンビのように押し寄せてくる敵を必死に撃退するという、実話に基づくリアルな戦争映画!

映画製作は、長時間撮影後の編集が一苦労!

リドリー・スコットの映画は撮影素材の量が多すぎるので、編集で一番苦労したのがこの『ブラックホーク・ダウン』。

ヘリの墜落シーンでは10台のカメラを同時に回していたので、編集者は大混乱!

しかも『ブラックホーク・ダウン』は脚本無しで撮影に突入したため、編集段階では何がどうなっているのか編集者も、展開が全然分かりません?

編集スタッフは、凄絶な編集処理の為の暗黒時間・ブラックホールにダウン!

しかし、見事にまとめ上げた編集は絶賛され「アカデミー最優秀編集賞」を獲得しました。

歴史スペクタクル!『グラディエーター』(2000年)

オススメポイントと製作裏話

本作は、歴史映画としてアクション映画として、そして大ローマ帝国の雰囲気漂う大規模な戦闘場セットなど、あらゆる娯楽要素と感動がぎっしりの素晴らしい作品!

しかし、本当はすごくもめていた撮影裏事情があったのです!

リドリー・スコットは、脚本を全面的に書き直すべきだと批判し、結果 脚本は大幅に変更されたが、奴隷商人を演じたオリヴァー・リードが心不全で急死したため、再度脚本変更!

さらに主演のラッセル・クロウもプロデューサーとギャラの事で揉め「殺す!」と脅したりで、トラブルが絶えなかった様です。

しかし、優れた作品内容から映画は大成功を収め、評論家からも高い評価を得て、第73回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞を含む、5部門受賞する良い結果を残しました。

SFホラーの古典!『エイリアン』(1979年)

オススメポイントと製作裏話

逃げ場のない宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、船内に入り込んだ醜悪な異星人に乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いたSFホラーの古典にしてリドリー・スコットの出世作。

スコットの完全主義者ぶりは、この映画でも遺憾なく発揮され、役者の演技よりも照明やセットの見せ方にこだわり、6週間かけて完成させたミニチュアセットを気に食わず、ハンマーで壊し直させたり牛乳嫌いの役者に牛乳を呑ませてセリフを言わせたりで役者も散々!

又、当初の制作予算は2倍にも膨れ上がり420万ドルから840万ドルにアップ!

更にスコット監督は、ラストの展開にプロデューサーとオオもめし、撮影現場は異様な緊張感に陥ります…しかし、映画は大ヒットとなり、第4作まで続編が製作されました。

映画完成までの裏話は『エイリアン』よりも、ドロドロして怖い!!

独自の映像で名作を生み出す!

リドリー・スコットは、異なるジャンルに挑戦し続ける異色の監督として活躍中です。

これからも独自の映像で、多くの名作を生み出していくことでしょう!

リドリー・スコットの作品一覧

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