この記事は、リュック・ベッソン監督による1990年の映画『ニキータ』について紹介しています。
この映画は、警察官を殺し捕らえられた不良少女ニキータが、死か国家機密の殺し屋としての生き直しを迫られる過酷な選択を描いています。
生きる道を選んだ彼女は、3年間の訓練を経てプロの殺し屋に成長し、任務をこなす中で初恋を経験します。
映画は、殺し屋としての彼女の葛藤と成長を描いた作品です。
1991年に劇場公開された『ニキータ』の予告編動画は、こちら
警察官を殺し 捕らえられた不良少女ニキータは、このまま死ぬか、国家機密の殺し屋として生まれ変わるか、という過酷な選択を迫られる。
生きる道を選んだ彼女は、3年間の猛特訓の末、プロの殺し屋に成長していく・・・。
『ニキータ』は、女殺し屋・ニキータの過酷な日々と愛を描いた、スタイリッシュでパワフルな女性アクション!
ある夜、ヤク中のニキータは3人の男達と共に薬局に薬物の盗みにはいり警察官を射殺してしまう。
警察官を殺し、捕らえられた不良少女ニキータは、このまま死ぬか、国家機密の殺し屋として生まれ変わるか、という過酷な選択を迫られる。
アサシンへの道
裁判で無期懲役の実刑を受けたニキータは、その凶暴性を見込まれ秘密警察により秘密工作員として任務をこなす事になった。
生きる道を選んだ彼女は、3年間の猛特訓の末、プロの殺し屋に成長した。
次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく中で、彼女に初めての恋が芽生えていく。
泣き虫の殺し屋ニキータ
しかし、無情にも愛する人と幸せな日々を望むニキータは、自分は殺し屋だということを伝えられず悩んでいく。
愛の安らぎを知ったニキータは、闇の世界と決別しようともがき苦しみ、泣きわめく。
『ニキータ』は、若き映像作家リュック・ベッソンが、鮮烈に描いた“過激な純愛映画”で
非情な殺し屋になりきれない少女の人情味あふれた物語。
当時、監督リュック・ベッソンの妻であり、主人公のニキータを演じたアンヌ・パリローの悲哀に満ちた演技とアクションは一見の価値あり。
3年間の訓練が終わった時、威力抜群の超大型拳銃をプレゼントされ殺し屋デビュー!
華奢な身体で、反動が大きい大型自動拳銃のデザートイーグルを振り回す姿も、アンバランスで迫力があります。
ニキータと対照的な役柄、人を殺すことに何も感じない殺し屋をジャン・レノがミステリアスに堂々と演じています。
不良少女から美しい女に変貌
最初はボサボサ頭に汚い私服でダルい態度を貫くニキータだったが、秘密工作員としての訓練を受けるうち、女性としての美しさを任務に利用していくことを覚える。
レッスンを重ねるごとに、粗暴な殺人者だったニキータは、シャンパーニュが似合うイイ女に変身します。
その教育係を受け持ったのが往年の大女優ジャンヌ・モローで、彼女は出番こそとても短いですが、ニキータのコーチ陣のひとりとして存在感たっぷりに登場。
大女優の実感がこもったセリフが素敵!
ジャンヌはニキータをドレッサーの前に座らせ、口紅を手に取らせながら言う・・・”ルージュを引くのよ 女の本能のままに。
この世には無限のものが二つある。
元ベテランの女スパイとしてニキータに色々と教え諭すことは、若き女性に向けたメッセージでもあるのです。
かくして“ジョゼフィーヌ”というコードネームを与えられ、表向きはマリー・クレマンと名乗ってニキータはパリの街で暮らすことになる。
ニキータという名前の由来は?
『ニキータ』は、ベッソン監督にとっては伝説的な海洋映画『グラン・ブルー』に続く野心作で、全体に漂うクラシックな雰囲気や、恋と殺しを絡めたオシャレな演出など心に深い余韻を残し、後にハリウッドやTVシリーズでリメイクされるほどの人気作となっています。
「少女×殺し屋」のプロットは1994年『レオン』へと繋がっていき、ニキータのヒットによって、ベッソン監督は『レオン』をハリウッドで撮ることになりました。
『ニキータ』あらすじ
麻薬に溺れ、薬局に薬物の盗みにはいり警察官を射殺し捕まった少女ニキータ。
その生存能力に目をつけた秘密機関によって、ニキータはこのまま死ぬか、国家機密の殺し屋として生まれ変わるか、という過酷な選択を迫られる。
ボブ :私は政府の仕事をしている、君にもう一度だけチャンスを与えよう。
ニキータ:何をするの?
ボブ :訓練だ 読み書き 歩き方 話術 格闘技を教える。全て身につけろ!
ニキータ:なぜ?
ボブ :国のためだ。
ニキータ:断ったら?
ボブ :墓場行きだ
ニキータは一度は逃げようとするも失敗し、観念して訓練を受けることにした、
その後3年の訓練を経て殺し屋となった彼女は、任務と私生活の間で苦しむことになる。
キャスト
アンヌ・パリロー、ジャン=ユーグ・アングラード、チェッキー・カリョ、ジャンヌ・モロー、ジャン・レノなどが出演。
泣き虫の殺し屋
泣きながらも非情に暗殺任務を遂行し、一方で愛を求める殺し屋のニキータ役は泣き顔が映えるアンヌ・パリローにピッタリ!
『ニキータ』は、非常な暗殺任務、バイオレンスな銃撃シーン、ニキータとマルコの恋、ボブとの関係など・・・ベッソン監督のアクション作らしくかっこいい構図が決まっています。
作品概要
製作国:フランス
監督:リュック・ベッソン
上映時間:117分
劇場公開日:1991年1月12日
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