1999年12月に劇場公開された「ファイトクラブ」の予告編堂は、こちら
原作は、チャック・パラニュークの同名小説の映画化。
謎の秘密組織!『ファイト・クラブ』
そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる…ファイト・クラブ!
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブの男は、謎の秘密クラブのメンバーになる。
本作は、その作風で圧倒的な印象を残す 鬼才デヴィッド・フィンチャーの“世紀末カオス”を体感できる一作!
「ファイトクラブ」のストーリー
オープニングからの伏線?
”これは何だろう?” という映像…それは脳内の細胞で、インダストリアル・ロックバンド「Nine Inch Nails」の曲にのせて、脳内を一気に駆け巡るオープニングシーンから始まる。
このシーンからすでに、これから始まるストーリーの伏線が張られている…。
一人称的映画?
『ファイト・クラブ』は、序盤からエドワード・ノートンの”僕”という名もなきナレーションによって語られる一人称的映画で、主人公の視点から見た世界が描かれています。
巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル映像、そしてラストの不可解ともいえる結末など ”僕”というナレーターが、見るものをカオスの世界に引き込んでいく!
賛否両論のカルト作品!
公開後は、狂気に満ち暴力的で反社会的な内容と本作を嫌う人もいる一方で、大きな反響も呼んだが、70億という巨額の製作費も回収できず、興行的にも失敗した作品となりました。
また、世界最大の映画データベースサイト「インターネット・ムービー・データ・ベース」のファン投票でも、本作品はトップ10圏内を維持し続けている。
『ファイト・クラブ』は、アンダーグラウンドな雰囲気と過激な暴力描写を描きながら もアンチ物質主義を唱え、現代の消費社会を嘲笑した奇抜でインパクトのある作品。
”僕”という主人公!?
“僕”は仕事で全米を飛び回り、マンションに住み、物質的・経済的には不自由ない生活を送っていたが精神不安定で不眠症に悩まされていた。
不眠症に悩む保険会社の若きエクゼクティブの“僕”は、飛行機内でタイラーという男と知り合う。
タイラーはエステ・サロンのゴミ箱から人間の脂肪を盗み出し、石鹸を作って売っているという素性不明の男。
“僕”はタイラーに導かれ、謎の組織「ファイト・クラブ」のメンバーになるが、そこは鍛え抜かれた男たちが拳のみで闘いを繰り広げる野蛮な空間だった。
ファイト・クラブに入った”僕”は、だんだん過激になり人格も変わってきた。
タイラーの行動も暴走化し、テロリスト集団を率いるようになった。
そして、街のビルに仕掛けられた最上階で”僕”とタイラーは対立した。
“僕”は、彼を阻止する為、銃を自分の顔へ向け?……引き金を引くと???
「ファイトクラブ」のキャスト
主演はエドワード・ノートンに加え、ブラッド・ピットが過激なタイラー役を好演。
他に、ヘレナ・ボナム=カーター、ジャレッド・レト、ミート・ローフなどが出演。
『セブン』のフィンチャー監督と、ブラッド・ピットが再タッグを組んだ作品で、その後『ベンジャミンバトン』でも、再度タッグを組むことになります。
「ファイトクラブ」の見どころポイント
本作は何度も繰り返されるセリフとともに伏線が張られ、衝撃的なラストへ突入!
サブリミナルとは、脳内の潜在意識によって「なりたい自分になれる」実現願望で
真面目な青年が、ファイト・クラブでタイラーのような過激な人間になりたい…と?。
劇中には名言があります!「俺たちは”物”に支配されている、全てを捨てて、初めて本当の自由を得る。」と、…素晴らしいお言葉です!
衝撃のラストを待ち受ける名サスペンス
ファイトクラブの主人公は、ジャック・トラヴィス・コーネリアスなど、どれが本名かわからないナレーター(エドワード・ノートン)と謎のカリスマ男のタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)になります。
ファイトクラブに集まった男たちは、夜な夜な自己開放を求めてお互い殴り合う。
1999年に公開されたアメリカ制作の映画、ファイトクラブでも性的シンボルが、ブルーレイ版ですが ラストの方で、サブリミナル映像として収録されています。
ファイトクラブのラストシーンと遊び心
ファイトクラブは衝撃のラストが待ち受ける名サスペンス映画です。
ラストシーンを知っていても知らなくても楽しめます。
初めて観るときは単純にストーリーを追うことができ、ラストを知ってから観るときは新たな気づきがあります。
これは、タイラーが映写技師として働いていた時の遊びと同じですが、『ファイトクラブ』全編で強調されている「男性像」を表してしているとも言えます。
映画「ファイトクラブ」のレビューを調べてみた
映画の致命的なバレを含みます! ファイトクラブはバレを一切踏まないで見るのがおすすめなので、未視聴の人は閲覧非推奨
惨事を嬉しそうに報道するキャスターなんていない。一方、無邪気に安堵する日本人は少なくない。そこをこう表現するのが、今どきのアーティストならではの感受性で創造性でバランス感覚。と思ったらこれイエモンかーい。96年とかまじか。ファイトクラブ原作と同じ年(邦訳は映画と同じ99年)。すごい。
『暇と退屈の倫理学』という本を読んで、映画の『ファイトクラブ』を観ると 全然ちがう映画に見える 「教養があるというのは、こういう世界が見えてるということか」 というアハ体験できます。
ロッキーみたいな映画かと思ってファイトクラブ見てるけどなんかちょっと違うな…
作品情報
- 製作国:アメリカ
- 監督:デヴィッド・フィンチャー
- 上映時間:139分
- 日本劇場公開日:1999年12月11日
コメント