『ソフト/クワイエット』は、表面上は穏やかに振る舞うが、内面には静かで狂気じみた「怪物」を秘めた女性たちの物語です。
このリアルタイム・スリラーは、郊外の幼稚園教師エミリーが主導する白人至上主義のグループに焦点を当てています。
彼女たちは多文化主義や移民への反感を共有し、その過激な思想がやがて恐ろしい事件を引き起こします。
映画は、マイノリティへの偏見を持つ女性たちが巻き起こす犯罪を、全編ワンショット&リアルタイムで描いています。
その静かな怒りは徐々に増幅し、狂気へと変貌を遂げ、予測不可能な展開へと進むことになります。
ブラムハウス製作のこの作品は、中国系アメリカ人のベス・デ・アラウージョが監督を務め、高い評価を受けています。
『ソフト/クワイエット』は、アメリカのヘイトクライムの現実をえぐり出し、SXSW2022でのプレミア上映で大反響を呼び、批評家からも高い評価を得ています。
このアメリカ製作の映画は、上映時間92分で、2023年5月19日に劇場公開されました。
2023年に劇場公開された『ソフト/クワイエット』の予告編動画は、こちら
ある会合に集まった女性たち・・・しかし表向きはソフトに振る舞い、そして密かに心に入り込む それは静かで、やさしい”怪物たち”だった。
『ソフト/クワイエット』は、吐き気がするほど恐ろしい!驚愕のリアルタイム・スリラー。
ある会合に集まった女性たち
とある郊外の幼稚園に勤める教師のエミリーは、「アーリア人団結を目指す娘たち」という白人至上主義のグループを結成する。
その後、談話室で行われた第1回の会合に集まったのは、主催者のエミリーを含む6人の女性だった。
現代の風潮に反感を抱き、有色人種や移民を毛嫌いする6人は日頃の不満や過激な思想を共有して大いに盛り上がった。
平凡な日常が惨劇に変わる!
やがて彼女たちはエミリーの自宅で二次会を行うことにするが、途中立ち寄った食料品店でアジア系の姉妹との激しい口論が勃発する。
しかし腹の虫が治まらないエミリーたちは、悪戯半分で姉妹の家を荒らすことを計画する。
だが、それは取り返しのつかない理不尽でおぞましい犯罪の始まりだった・・・。
サスぺンスフルで予測不能
『ソフト/クワイエット』は、マイノリティへの偏見を持つ白人女性たちがあるトラブルをきっかけに取り返しのつかない事態に陥っていく様子を、全編ワンショット&リアルタイム進行で描いたクライム・スリラー。
ソフト&クワイエットとは「静かに怒る」を意味し、その静かな怒りはやがて増幅し狂気が暴走し、始末に負えないほどのとんでもない結末へと向かっていく。
本作は、どこにでもいる普通の主婦たちが日常から転げ落ち、人が人でなくなる恐怖をセンセーショナルなテーマを融合させて描いています。
ブラムハウスが放つ衝撃作!
『ソフト/クワイエット』は「ブラムハウス」のジェイソン・ブラムが製作総指揮を手がけ、これが長編デビュー作となるベス・デ・アラウージョがオリジナル脚本と監督を務めました。
気鋭スタジオ「ブラムハウス」
現在ではホラー&スリラーのトップブランドとして『インシディアス』シリーズや『ハロウィン』シリーズなど、数々の大ヒット作品を世界に送り出しています。
2017年公開の『ゲット・アウト』や『ブラック・クランズマン』(2018年)は、それぞれアカデミー脚本賞とアカデミー脚色賞を受賞しています。
監督初デビューで高い評価!
本作で監督デビューを果たした、中国系アメリカ人のベス・デ・アラウージョは、SXSW2022でのプレミア上映で、審査員特別賞にノミネートされるなどの高い評価を得ました・・・特に批評家からも絶賛されており2017年フィルムメイカー誌が選ぶ「インディペンデント映画界の新顔25人」の一人にも選出されています。
『ソフト/クワイエット』の評価
『ソフト/クワイエット』は、アメリカで社会問題化しているヘイトクライム(憎悪犯罪)の狂気をえぐり出し、わずか4日間のリハーサルで撮られました。
『ソフト/クワイエット』は、異次元の映像体験と人間の暴力と恐怖を暴く、驚愕のクライム・スリラー。
『ソフト/クワイエット』あらすじ
幼稚園教師のエミリーは白人至上主義グループを結成する。
教会の談話室で開いた初めての会合には、エミリーと同じように多文化主義や多様性を重んじる現代の風潮に不満を抱え、有色人種や移民を毛嫌いする女性達が集まった。
日頃の鬱憤や過激な思想を共有して盛り上がった彼女たちは、2次会のためエミリーの家へ向かうことになった。
その途中立ち寄ったキムの食料品店に、アジア系の姉妹がやってくる。
たちまち店内では激しい口論が勃発、腹を立てたエミリーたちは悪戯半分で姉妹の家を荒らしに行く。
だがそれは、歯止めのきかない狂気の暴走の始まりだった。
キャスト
ステファニー・エステス、オリヴィア・ルッカルディ、ダナ・ミリキャン、メリッサ・パウロ、エレノア・ピエンタ、シシー・リー、ジョン・ビーヴァーズ、ジェイデン・リーヴィット、シャノン・マホニー、レべカ・ウィギンス、ニーナ・ジョーダン、ジョヴィータ・モリーナ等が出演。
映画史に残る凶悪女子会
華やかな仲間同士の女子会も、一歩間違えば悪口大会に大変化!
人々はあるきっかけから狂気に陥り、魔物に支配される。
本作は昼間から黄昏時を挟んで、夜に至るまで一度もカメラが途切れることなく演技が続いていくワンショット撮影の映像なので、リアルタイムの没入感と緊迫感があります。
『ソフト/クワイエット』は、狂騒的でまさに救いのないほどの衝撃作!
作品概要
製作国:アメリカ
監督:ベス・デ・アラウージョ
上映時間:92分
劇場公開日:2023年5月19日
コメント