映画『メメント』複雑な編集と白黒の意味【わかりやすく解説】

メメント 洋画

「メメント」は2000年にアメリカで公開され、日本では2001年に公開されたクリストファー・ノーラン監督作品の一つです。

上映10週目にして全米チャート8位にランクインし、アカデミー賞において脚本賞、編集賞にノミネートされました。

「メメント」のクリストファー・ノーラン監督のまとめ記事もありますので、参考に。

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「メメント」の意味は?

メメント(memento)とは、ラテン語で「思い出せ」の意味です。

mementos,mementoesで「記念品」「思い出」を意味し、

メメント・モリ(memento mori)=「いつか必ず訪れる死を忘れるな」の意味として使われる

ストーリー

前向性健忘(発症前の記憶はあるが、発症後は数分前の事さえ忘れてしまう病気)という記憶障害に見舞われた主人公が最愛の妻殺した犯人を追う異色サスペンス。

ロサンゼルスでレナード(主人公)は保険の調査員の仕事していた。

ある日、何者かが自宅に侵入し妻をレイプしたうえに殺害されてしまう。

その光景を目撃したレナードはショックで前向性健忘となってしまう。

レナードは記憶を忘れてしまわないようにするためポラロイド写真にメモを書き、それを体にタトゥーにして刻みながら犯人の手掛かりを追っていく。

「白黒シークエンス」と「カラーシークエンス」

シークエンスとは日本においてシーンと呼ばれることが多いが、シーンはシークエンスよりもさらに小さな場面のことを指すため、シークエンスという呼び名が正しい。

この映画では、時系列がそのまま進行する「白黒シークエンス」と、時系列が逆向きに進行する「カラーシークエンス」に分かれている。「白黒シークエンス」と「カラーシークエンス」は順番に繋がっており、ある時点になるとそれが交わる。という予想外の展開な物語構造になっている。

また少し複雑なのですが、わかりやすく例えると、例えば映画が10の章からできているとします。

「白黒シークエンス」

1、2、3、4、5、6、7、8、9、10

「カラーシークエンス」

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1と。

それをもう少し複雑にした感じです。なので最初は「??」となりますが少しずつわかっていく流れです。

人それぞれの解釈

本作は一度観ただけでは中々理解しにくく、かと言って何度も観ると逆に疑問が増えたり謎が謎を呼び複雑な映画です。その複雑さや計算された脚本によって、観客が受ける反応や解釈も分かれます。

ネタバレしない程度に

本当に考えさせられ面白い映画です。

10分で記憶がなくなるという設定を遺憾なく発揮されているため、時間軸の移動が激しい映画で気を抜いて観ていると「どういうこと??」と意味が分からなくなるため集中して観たい映画です。

一瞬たりとも目が離せなくて、いい意味で疲れる映画。事実というか映画のストーリー自体の真実というか衝撃のラストという言葉が本作では大げさなく使われています。

よく映画を観ていてラストシーンで「騙された~」と、どんでん返しされますが本作もそれにあたります。

しかし本作のそれは映画の中におけるどんでん返しはなく、映画の存在自体におけるどんでん返しなのです。

記憶喪失の疑似体験を映画を通して、記憶が残る観客にさせたクリストファー・ノーランは天才としか言いようがありません。

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