フランス映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」のあらすじ・感想【ネタバレあり】

洋画
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原作

この作品は、「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」などのヒット作の原作者ダン・ブラウンが「インフェルノ」出版の際に、出版元がブラウンの同意のもと、翻訳家達を地下室に隔離して翻訳を行った事実をベースにしたスリラー映画である。

キャスト・登場人物

出版社

  • エリック・アングストローム・・・出版社のオーナー
  • ローズマリー・ウエクス・・・アングストロームの助手

書店経営者

  • ジョルジュ・フォンテーヌ・・・書店経営者でアングルとロームの師

9人の翻訳家

  • カテリーナ・アニシノバ・・・ロシア語の翻訳者で小説「デダリュス」のヒロインに入れ込んでいる。
  • アレックス・グッドマン・・・英語の翻訳者で最年少。
  • ハビエル・カサル・・・スペイン語の翻訳者で左腕を怪我している。また、声が出せない。
  • エレーヌ・トゥクセン・・・デンマーク語の翻訳家。
  • ダリオ・ファレッリ・・イタリア語の翻訳者で夫と幼いお子さんがいる。
  • イングリット・コルベル・・・ドイツ語の翻訳者
  • チェン・ヤオ・・・中国語の翻訳者
  • テルマ・アルヴェス・・・ポルトガル語の翻訳者
  • コンスタンティノス・ケドリノス・・・ギリシア語の翻訳者。お金のための仕事と開き直っている。

あらすじ

9人の翻訳家は「デダリュス」という本の3部作目を世界同時出版するために呼ばれ、広い地下空間に招かれました。

電子機器類は全て預け、ネット環境も無い場所でしたが暮らすための施設やボーリングなどの娯楽は一通り揃っています。

アングストロームから翻訳について説明があり、480ページを1日20ページずつ1ヶ月で翻訳していくとのこと。

本の著者であるオスカルからアングストロームは依頼を受けていると説明を加えて翻訳を始めさせました。

翻訳家の中にはこの環境に不服を唱える者もいましたが、銃を構える警備がいたためしかたなく仕事を進めます。

脅迫メール

3週間が経過して、アングストロームに一通の脅迫メールが届きます。

ネットに「デダリュス」の10ページ分が流出し、24時間以内に500万ユーロ支払わなければ続きの100ページを流すとのこと…その話を聞いた翻訳家は驚き、ケドリノスは言う通りにしなければ本は売れないだろうと笑いました。

アングストロームの指示で警備は彼を殴ったことで翻訳家たちはその怒りを感じ取ります。
翻訳家たちがボーリングや会話を楽しんだ時の話がメール文に添えられていたことから誰かが犯人ではないかと推測。

しかし、ネットに接続できないので犯行は無理だと考えましたが…アングストロームはタイムリミットに翻訳家たちを下着姿で立たせるのです。

犯人を炙り出そうとするアングストローム

それでも脅迫メールは届き、さらに本の内容が流出したことでアングストロームは暖房や電気を止めて犯人をあぶりだそうとします。

アングストロームに追い詰められたのも一因となってエレーヌは首を吊り、8人の翻訳家たちは嘆きました。

アングストロームは再びタイムリミットが迫り、後が無いことから銃を翻訳家たちに向けて脅し始めると彼らはアングストロームを囲むようにして相談を始めます。

翻訳家たちはアングストロームが分からない言語で相談しつつ、一斉にとびかかるための合図を決めましたがアニシノバが撃たれました。

出血のひどい彼女を見たアレックスは犯人だと名乗り、自宅のパソコンから自動でメールを送っていると説明。

メールを止めるにはおかねを振り込むしかないとアングストロームは考え、言う通りにした結果8000万ユーロを失ったのです。

そして、次に届いたメールを見た彼はアレックスに発砲。

なぜなら、犯人はお金が目的ではなかったことから本の内容が全て流出してしまったからです。

衝撃の真犯人

アレックスは懐に本を入れていたことでケガをせずに済み、撃たれたアニシノバは病院へ…その後、アレックスは逮捕されたアングストロームの元に面会に行って犯行内容を明らかにしました。

彼こそが本の著者であり、アングストロームが連絡を取っていた老齢の男性はアレックスの恩師のような存在だったのです。

そうして3冊の本を出すにあたり、アングストロームが恩師を火事に見せかけて殺した…そのことを自白させるためにアレックスは本の内容をコピーした経緯を話しました。

アングストロームは憤ってアレックスの首を絞めようとし、別室にいた警察は彼を拘束。

アレックスは自身が著者であることは隠してアングストロームックスが恩師を殺したことを警察に伝えることができたのです。

8000万ユーロをアングストローム宛に入金したことでアレックスに容疑はかからず事件は幕を閉じました。

感想

映画の序盤は9人の翻訳家が缶詰め状態にされて、ある意味囚人のように扱うアングストロームにビックリさせられましたね。

一方で翻訳家たちがボーリングで仲を深めたり、個々のエピソードが語られるのに引き込まれます。

エレーヌは自身で本を出版したいと思って翻訳家どまりとなることに悩んでいたのに対し、アングストロームが「作家として才能が無い」と言うシーンは特に印象に残りました。

彼への嫌悪感を上手く煽りつつ、終盤にはどんでん返しが待っていたため話の作りが凄いなと思わされます。

アレックスがアングストロームと話す場面が見どころです。

アングストロームの自白を促すためにアレックスが本をコピーした経緯を少し変えて話すため、見ていて騙されたなと思いましたね。

9人の翻訳家の中で信用できる3人に本をコピーする計画を話し、仲間になってもらったアレックスはアングストロームが退社する際を狙うと言いました。

時間に正確だったアングストロームはいつも同じ電車の同じ場所に座って新聞を読み、その時トランクを入れ替えた…仲間は本の内容をコピーしてから車で電車の次の停車駅に向かい、電車で騒ぎを起こしている間にアレックスが再びトランクを戻したのです。

この一連の犯行は電車に追いつけないのではないかとハラハラさせられましたね。

アングストロームがこの内容を聞いて納得するのですが、アレックスが自身が著者だと名乗るからさらに驚いたでしょう。

いつも会っていた老齢の男性は著者ではなかったことや、今回から翻訳家として選んだアレックスが色々と手を回していたと分かって動揺したのではと思います。

だからこそ、火事を起こしたと自供してしまったと考えられますが、アレックスの作戦通りになったと感じました。
恩師とアレックスの子供の頃の話が語られたり、途中でアニシノバとアレックスが本について話をしたりするシーンを思い出すと見方が変わってきますね。

彼の視点でもう一度映画を見たくなり、結末をもう一度再考したくなりました。

予告動画

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