フランスの潜水艦映画「ウルフズ・コール」のあらすじ・感想【ネタバレあり】

ウルフズ・コール 洋画

「黄金の耳」という異名を持つソナー分析官は、怪しげな音を察知する。

ソナー音から聞こえてくるのは、まるで “狼の呼び声” のような音を放つ艦艇だった!?

やがてその音が再び聞こえた時、人類滅亡の危機を賭けた決断を迫られる!

潜水艦映画は面白い!

潜水艦映画を少し紹介

深海というシチュエーションが生み出す緊張感、見えない敵との攻防戦、そこで繰り広げられる男たちのドラマ!「潜水艦映画」は、これまで多くの傑作を生み出してきました。

ドイツ映画『U・ボート』(1981)は、第二次大戦中のドイツ軍の潜水艦 “Uボート”の乗組員たちの過酷な任務を描いた傑作で、海上からの激しい攻撃で損傷を受けた艦は海底に沈座!

更に今度はミシミシと船体圧壊の恐怖が襲いかかり、息苦しくなるほどの臨場感が迫る作品でした。

 

アメリカ映画『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)は、忽然と姿を消したソ連の最新鋭原子力潜水艦をめぐる米ソ争奪戦を描き、核弾頭搭載の潜水艦はいつでもどこからでも核ミサイルを発射できるという、世界の終わりを招きかねない脅威も描かれました。

突きつけられた極限とスリル!

フランス映画『ウルフズ・コール』は、海中に潜む正体不明の艦影を追うサスペンスに核戦争を勃発しかねない謀略と脅威を描き、極限の緊迫感と究極の決断が交差する潜水艦ムービーです。

対潜ヘリと潜水艦との戦い、ベーリング海から発射される核ミサイルへの迎撃、潜水艦同士の攻防などリアルなスリルが散りばめられています。

本作は、本国フランスの映画界で権威のあるセザール賞で、監督作品賞・音響賞・美術賞の3部門にノミネートされ、音響賞を獲得しました。

『ウルフズ・コール』のあらすじ・ストーリー

シャンテレッドは“黄金の耳”と呼ばれる人並み外れた聴覚を持ち、フランス海軍の攻撃型潜水艦「チタン」でソナー分析官として従事していた。

しかしシリアでの任務中に、彼は怪しげな音に気づくも識別に失敗し甚大な危機を招いてしまう。

彼を惑わせた正体不明の音は、まるで“狼の呼び声”のようなソナー音を放つ艦艇だった。

危機的状況に陥るも任務を成功した「チタン」は無事帰還するが、シャンテレッドは自分の聞いた正体不明の“狼の呼び声”を突き止めるべく機密情報を無断で閲覧し、遂にその正体を突き止める!

その音源は以前存在した「ティムールIII型」という4枚プロペラのロシアの戦略ミサイル原潜で、すでにロシア軍艦隊長が裏で中東のテロ組織に売却していた潜水艦だったのです。

核戦争勃発の危機!

ベーリング海にいるロシアの原潜が、核弾道ミサイルを発射した!

フランス大統領は、すぐさま報復に核ミサイル攻撃を敢行する指示を原潜部隊に発令したが司令部に居合わせたシャンテレッドがミサイルのおかしな点に気づき、核が非搭載である事を見抜く!

そしてミサイルを発射した原潜が「ティムールIII型」であることも判明する。

この攻撃はロシア製原潜を入手した中東のテロ組織がフランスに攻撃を仕掛け、フランスからロシアに本物の核ミサイルを撃たせ両国の核戦争を誘発させようとした謀略である事を突き止める。

真実を知ったフランス政府は攻撃中止を命じようとするが、通信を完全遮断し作戦行動に移行していた「レフローヤブル」の艦長を止める手立てもなく、自国の潜水艦を撃沈してでも阻止する命令を下す。

提督とシャンテレッドは海域付近にいた「チタン」に移乗し攻撃停止を伝えるべく「レフローヤブル」に近づくが作戦上の軍規に従い、逆に「チタン」に対し魚雷攻撃を敢行する。

核ミサイル発射まで残された時間は数分、味方の潜水艦同士の攻防・・・果たしてシャンテレッドたちは、核戦争勃発の危機を阻止できるのか!!

キャスト

主人公シャンテレッドを、フランスで人気上昇中の若手俳優フランソワ・シヴィルが演じ、オマール・シー、マチュー・カソヴィッツ、レダ・カテブなどフランスの実力派俳優が脇を固めます。

監督は、作家で元外交官のアントナン・ボードリーが本作で長編映画初デビュー。

見どころポイント

注目すべきは、フランス海軍の全面協力を得て描かれる最先端の設備を備えた原子力潜水艦内部の描写と、報復すべく大統領からの命令による核ミサイルを発射するまでの指令確認の手順と発動システムが緻密に描かれ、核戦争勃発のリアルな恐怖感を感じます。

更に任務を完遂するため通信遮断をした潜水艦に、核ミサイル発射を中止させる味方同士の息詰まる戦いが更なる緊迫感を盛り上げます。

潜水艦アクション『ウルフズ・コール』は、謀略による核戦争が実際に起こる可能性が描かれ、そのリアルさをはらんだ緊迫感と臨場感のある作品です!

『ウルフズ・コール』作品情報

製作国:フランス

脚本・監督:アントナン・ボードリー

日本公開日:2019年6月22日

上映時間:116分

配給:クロックワークス

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