その後が気になる「蒲田行進曲」は、いつの作品?

邦画

1982年10月9日に公開された映画です。

原作は、つかこうへい。

そもそもはつかこうへい劇団で舞台化されていたものを、深作欣二監督が映画化したものであり、つか版・深作版は全く違うものだと認識してから見ることをお勧めします。

つか版では、大スター銀四郎の話が主になってるいのに対して、深作版は、松坂慶子演じる小夏を主軸に、銀四郎と大部屋のヤスとの恋模様が描かれています。

大スターの銀四郎のやりたい放題は、古き良き時代の映画界の大御所と呼ばれる役者ならやってきたことだろうと考えられます。

ただ時は、ややコンプライアンスや写真週刊誌の目が厳しくなってきた昭和後期。

あの時代にここまでやる30代と思われる大物役者がいたかなと考えるとそこは、もうファンタジーの世界にどうぞ的なものかもしれません。

俳優いや男優は、浮名を流してなんぼですが、結婚したら人気が下がります。

大女優だったけれど今は落ち目の小夏との腐れ縁はなかなか切れず、とうとう小夏は妊娠してしまうわけです。

おそらく初めての妊娠ではなく、数回の堕胎は想像に難くなく、今回堕胎に踏み切ると小夏は一生子供を望むことはできないと言う事情も読み取れます。

そんな腹ボテの小夏を、銀四郎は子分である大部屋俳優のヤスに押し付けます。

なんの援助もなしにです。

小夏も、最初はヤスに愛情の一欠片も抱くことが出来ず、邪見な扱いをします。

それでも、ヤスはめげることなく、小夏と生まれくる子どものために、スタントマンが本来はやらなければならない仕事まで引き受けて家具を揃えていきます。

お腹が大きくなっていくと共に、小夏はヤスの優しさに魅かれ始めていきます。

そして、結婚式を行うことで完全に夫婦になろうと決意します。

しかし、間が悪いことに、その頃銀四郎を主演に据えた幕末系時代劇で、階段落ちをしてくれる役者に志願する者がいなく、映画そのものがお蔵入りする可能性が出てきました。

銀四郎は、小夏を押し付けただけでなく、ヤスに(死亡の危険性のある)階段落ちをやってくれと言い出すのです。

ヤスは、小夏のため、銀四郎のため、その無理難題を引き受けるのです。

今現在の穏やかさが嘘みたいに、松坂慶子さんは感情の起伏が激しくギラギラした小夏を演じます。その美しさは天下一品。

つか版でも銀四郎演じた風間杜夫さんの大げさな芝居は笑うことしかできません。

どんな無理難題を言っても許せてしまいます。

真面目な男役が当たり役の平田満さんのヤスもまた適役。

 

映画のストーリーは、それなりに楽しめてリピートしたくなるのですが、エンディングが、ああお芝居だ~キッチュであり偽物のお話であり、でも大団円シャンシャンに全部持って行かれる。

いつの時代も色あせない映画です~松竹蒲田の設定を、京都の映画村で撮る大胆さは、今どきできない!

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