『風と共に去りぬ』のあらすじと主演のスカーレットを紹介【時代を超えた古典的名作】

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『風と共に去りぬ』は、アメリカの大物プロデューサー デヴィッド・O・セルズニックが1940年当時 最高額の製作費390万ドルを注ぎ込んで作り上げた 映画史に残る超大作

南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、炎のように激しく美しい女性スカーレット・オハラの激動の半生を壮大なスケールで描きあげた古典的名作。

目次

ハリウッド大作主義の頂点

アメリカ映画産業は、1911年頃から「夢の工房」と呼ばれるハリウッドの発展と共に大いに発展し、サイレント映画から・コメディ、連続活劇などが盛んに製作されました。

西部劇もジョン・フォードの『駅馬車』(1939年)を始め多くの名作も生まれ そしてこの時期のアメリカ映画の集大成として、ハリウッド的大作主義の頂点ともいうべき『風と共に去りぬ』が、大物プロデューサー デヴィッド・O・セルズニックにより史上3番目の製作費390万ドルと3年の歳月をかけ、全編3時間42分という大長編映画を完成させました。

1940年頃のハリウッドでの映画 平均製作費は40万ドルなので、約10倍の製作費をかけており、当時としては破格の額になります。

一大叙事詩で描く大長編映画

『風と共に去りぬ』は、アトランタを舞台にしたマーガレット・ミッチェルの作品で、1936年に出版された後は世界中で売れまくった大ベストセラー小説です。

同名ベストセラーをビビアン・リークラーク・ゲーブルの共演で映画化され、南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、炎のように激しく美しい女性スカーレット・オハラの激動の半生を壮大なスケールで描き、公開後は空前の世界的大ヒットを記録。

日本でも宝塚劇場で1966年から何度も、舞台化されています。

1940年の第12回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など最多13部門でノミネートされ結果9部門を獲得

タイトルの意味は1864年にアトランタは陥落し、南北戦争という「風」と共に、当時奴隷制で絶頂にあったアメリカ南部白人たちの貴族文化社会が消え「去った」ことを意味します。

ヒロインの強烈なキャラクター

スカーレット・オハラを演じるヒロイン「ヴィヴィアン・リー」

ヴィヴィアン・リー演じるヒロインのスカーレット・オハラは、その信じ難いほど我儘で気まぐれで、イライラさせられるキャラクターにより「伝説の女」となりました。

ヒロインのスカーレットは異常なほど利己的で気が強く、家族や女友達たち、奴隷たちの前では気丈に振舞う一方、男の前ではすぐに泣きだし周囲を振り回す「自己中女」だ。

とはいえ、我儘なお嬢様だったスカーレットが、ラストでは家も愛も全てを失い、荒れ果てたタラの地で夕焼けに向かい「二度と飢えません!」と誓う場面は、どんなことをしても生き抜く人間の力強さを感じさせます・・・ラストの夕焼けが 美しく感動的

ヴィヴィアン・リーが演じる世紀のハマリ役

ヒロイン役が全然決まらない頃、原作を読んだ時点でこの役に入れ込んだヴィヴィアンは、映画化の話を聞くやイギリスから船や飛行機を乗り継いでロサンゼルスの撮影現場まで潜り込み、プロデュ―サ―に売り込んだようです・・・結果。世紀のハマリ役が誕生したのです。

ヴィヴィアン・リーは、スカーレット同様のお嬢様育ちで美人。

また、 彼女は知性とプライドと礼儀正しさの裏返しとなる 自分の意思を曲げない強さを秘めた女性と言えます。

真実の愛は「 風と共に去りぬ

南北戦争直前のアメリカ・ジョージア州 アトランタ。

大地主を父に持つ勝ち気な娘スカーレット・オハラは、初恋の相手アシュリーが彼のいとこと婚約したことにいら立ちを募らせていた。

そんな彼女の前に、野性的な男レット・バトラーが現れる。

スカーレットはレットの不遜な態度に激しい憎しみを覚えながらも、なぜか彼に惹きつけられる。

やがて南北戦争が勃発し、激動の時代の中でスカーレットの運命は大きく翻弄されていく。

戦争も終わり自分を支え続けてくれたレットとメラニーを同時に失い、遂に孤独となったスカーレット・・・全ては 風と共に去っていった。

そして、彼女は絶望の中から明日に希望を託し 一歩踏み出していく。

キャスト

美しく気高く強いスカーレット役をヴィヴィアン・リー、狡猾でキザで利己的なバトラー役をクラーク・ゲーブル、メラニー役をオリビア・デ・ハビランドが演じています。

他、レスリー・ハワード、ハティ・マクダニエル、ミッキー・カーンなど。

監督は「オズの魔法使い」のヴィクター・フレミング。

「風と共に去りぬ」の感想

強く美しい!女性の一代記

『風と共に去りぬ』は、激動の時代の中で男女の三角関係、貴族階級の繁栄と没落、そしてわがままでも、自己中でも一人の女性が自分を貫き通すために戦う姿が描かれ、小説も映画からも こういう女性になりたいと共感されたのだと思います。

『風と共に去りぬ』は、決してあきらめず社会の中で戦いながら自己実現をしていく日本人女性が大好きな「女性の一代記」でもあるのでしょう・・・。

ラストの名セリフ

ビビアン・リーがラストで夕陽の丘を見上げながらつぶやいた、名セリフが印象的・・・

”明日は明日の風が吹く” と。

”難しいことは明日考えよう”・・・・・・そうです!「明日は明日の風が吹く」の デス

「風と共に去りぬ」のレビューを調べてみた

最初、風と共に去りぬの系譜の小説っぽ~いと思って読み始めたらなんか……念と湿度がすごかった ヒースクリフの

72CoCo目はCoCo版『風と共に去りぬ』の12thシングル「ちいさな一歩で」。壮大な歌詞の世界に雄大なサウンドにスケールの大きい振り付けの「ちー歩」。窮地に立った世界で孤軍奮闘しながらも肩の力が抜けてあるがままの自然体な姿になった4…

アメリカの壮大な大衆映画”風と共に去りぬ"当時世界一の美と言われたヴィヴィアン・リー相手役にクラーク・ゲーブルが演じスカーレットとレットそのものだった。長い年月が過ぎ歴史肯定映画と問題とされたニュースで耳にした時胸がつぶれた今の価値観ではかられると難しい。

作品情報

製作国:アメリカ

監督:ヴィクター・フレミング

上映時間:222分

日本公開日:1952年9月4日

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