2023年2月に劇場公開された『バビロン』の予告編動画は、こちら
映画の都・1920年代のハリウッドはゴージャスで、クレイジーな黄金時代。
豪華なファッションにド派手なパーティ、熱狂的なジャズミュージックが感性を刺激する。
『バビロン』は、激動の時代を迎えたハリウッドで 夢をかなえようとする男女の生きざまと運命を描いたエンターテインメントドラマ。
”映画の聖地”ハリウッド
1920年代のハリウッド・・・サイレント時代から、トーキー映画へと換わる狂騒の時代。
サイレント映画の大スタージャック・コンラッドは、映画業界の豪華なパーティの主役として毎晩、酒と女とドラッグに囲まれている。
夢を抱いて、ハリウッドへやって来た青年マニーと新進女優ネリー。
二人は意気投合し映画業界での活躍を目指すが、恐れ知らずで貪欲なネリーは演技力と特別な輝きで人々を魅了しスターへの階段を一気に駆け上がっていく。
そして、2人はサイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャック・コンラッドとの出会いにより 彼らの運命は大きく動き出す。
時代はあたかも、サイレントから トーキー映画へと換わる激動の時代を迎えていた。
魔の都「バビロン」
映画のタイトルとなった「バビロン」とは、かつてメソポタミア地方で栄えた古代都市。
聖書によれば、富と悪徳の都へと堕落したため、神によって滅ぼされたという。
この古代都市を1920年代のハリウッドになぞらえていることは、間違いないでしょう。
なんせ、この映画に登場するキャラクターは、富と悪徳にまみれた奴ばかり!
本作のオープニングから いきなり目を疑うほどの衝撃シーンが用意され、そこからハリウッド黄金時代の、ありえない程の妖しくゴージャスな狂乱の宴会場に放りだされていく。
このパーティーシーンが、とにかくド派手でめちゃくちゃ!
生演奏にショー、お酒にドラッグ何でもありで、多くの男女が入り乱れての大騒ぎ…この熱気と“ごちゃまぜ感”が、夢を求めて人が集まる当時のハリウッドを象徴しているかのようで、圧倒されてしまいます
ハリウッドで一夜にしてスターとなった女、大スターで君臨する男、その助手となる青年
デイミアン・チャゼル監督は三人の姿を通してサイレント映画から、トーキー映画へと移り変わる激動のハリウッドと、その渦中にいた人たちの変化や悲しみを丁寧に描き出します。
豪華キャスト競演!
ロマンチックな恋を描いた『ラ・ラ・ランド』(2016年)のデイミアン・チャゼル監督が、15年にも及ぶリサーチと構想を経て“強烈さ”もたっぷり挿入し、本作を完成させました。
本作は監督の映画愛が画面から溢れでる作品で3時間9分の大作ながら…ラストは感動!
主演はブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら超豪華キャストを迎え、共演には「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング、監督としても活躍するオリビア・ワイルド、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーら多彩な顔ぶれが集結。
『バビロン』のあらすじ
1920年代のハリウッド・・・サイレント映画の大スター・ジャックは毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。
会場では大スターを夢見る、新人女優ネリーと、映画製作を夢見る青年マニーが運命的な出会いを果たし、心を通わせる。
恐れ知らずで奔放なネリーは、その演技力と特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。
マニーもまたジャックの助手として働き始め、映画界での一歩を踏み出す。
しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代を迎えた。
映画界の革命は大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。
ジャックは トーキーに順応できず徐々に落ち目となり、ネリーはギャングのボスから巨額の借金返済を迫られる。
果たして3人の夢が迎える結末とは……?
『バビロン』のキャスト
ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、トビー・マクワイア、ディエゴ・カルバ、サマラ・ウィーヴィング、フィービー・トンキン、オリヴィア・ワイルド等が出演。
富と悪徳の都・バビロン
デイミアン・チャゼル監督は“ハーバード大学出身の秀才”で、これまでの作品では洗練された技巧とセンスのイメージが強かった・・・が、まさかこんな過激でヌラヌラした感性を強調するとは恐れ入ります。
自分の時代は去り、消え失せた栄光を再び掴もうとする”亡者”たちは必死にカメラの前に立ち続けようとする・・・それが喜劇に転じているとは、全く気付かずに。
『バビロン』は“飛ぶ鳥を落とす勢いで成功をつかむ快感”を、登場キャラクターを通じて体感できる物語・・・そして栄光と堕落・絶望も体感できる”栄枯盛衰”の物語。
作品概要
製作国:アメリカ
監督:デイミアン・チャゼル
上映時間:189分
日本劇場公開日:2023年2月10日
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