死体村ホラー!『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』

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2022年に公開された『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』は、戦争と疫病により多数の死者が発生し、埋葬もされない”死体村”と化した場所を舞台に、悪霊が憑依する怪異を描いたハンガリー製ホラー映画です。

この映画は、遺体写真家のトーマスが、村で暮らす少女アナと協力しながら、霊を写真に捉えてその謎を解明する姿を描いています。

この映画は、アカデミー賞国際長編映画部門のハンガリー代表にも選出され、数多くの映画祭で賞を受賞しており、未体験ゾーンの映画として注目されています

目次

2022年に公開された『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』の予告画

その村は、大勢の死者が悪霊となって棲みつく呪われた村だった。

『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』は、死体と遺族を撮影する「遺体写真家」が、 悪霊が憑依した ”呪われた村”の怪異を解き明かすハンガリー製ホラー!

そこは悪霊がさまよう「死体村」

その村は、戦争とスペイン風邪で大勢の死者が発生した村だった。

埋葬もされない 多数の遺体がそのままになっている寒村は、「死体村」となった。

その恐怖!死んでも終わらない

そして放置された死者は悪霊となり、その村に棲みつき・・・呪われた村となった。

悪霊は、その村を訪れる者を容赦なく襲い、憑依する・・・死後村の恐怖は終わらない。

この村には”何か”がいる!?

遺体写真家のトーマスは、とある少女と共に 多数の死者がいる死後村を訪れた。

そんなトーマスたちに、悪霊たちが容赦なく襲いかかって来た!

この村には”何かがいる!” トーマスは村で暮らす少女アナと協力しながら、霊を写真に捉えることでその怪異を紐解いていく。

ポスト・モーテムとは?

映画タイトルの「ポスト・モーテム」とは”死後”を意味する語で、本作『ポスト・モーテム遺体写真家トーマス』は、死体と遺族を撮影する「遺体写真家」の男が、無数の悪霊が棲みつく 呪われた「死後村」の謎に挑む姿を描いたハンガリー製ホラー!

実存した遺体写真家

故人と遺族の最期の集合写真を撮るという職業の「遺体写真家」は 海外のヴィクトリア朝時代に実際にあった職業で、これらの遺体記念写真は当時の遺族にとって、愛する人の姿を永遠に残し、その死を乗り越えるために必要不可欠なものだったのです。

その時の写真は、ダゲレオタイプといい銅板に銀メッキをしたもので、露光に物凄く時間がかかり、今では1/1000秒で撮る写真が30分以上かかったようです。

遺体写真家は、死者を綺麗に死化粧して生前の姿のように戻し、押さえ棒で首や頭を固定しまるで生きているかのように椅子に座らせて 遺族が隣に並んで写真を撮ったり、死者が子供であれば 眠っている様子を母親が抱いて写真を撮ったりしました。

遺体の写真を撮ることは、ちょっと不気味に感じるが「遺族と故人の最期の別れの写真」なので、本人たちにとっては とても大切で色々な想いが込められた記念写真なのでしょう…。

埋葬すらされない、死者たちの嘆きと苦しみ!

これまでのホラー映画でたくさんの悪霊が登場していますが、そもそも初めから悪霊として登場するパターンと、悲惨な悲しい運命でしかたなく怨霊と化したパターンもあります。

本作でも、第一次世界大戦や疫病で大勢の死者が出た時に、死者の方々は現世のこの世にいる人たちからまともに葬儀も埋葬されることもなく放置・・・死後あの世に行けなくて、怒りを募らせていた魂が怨霊となり、逆恨みし人々を襲うことが彼らの動機と思われます。

古来より民間でも、無縁仏や非業の最期を遂げた者の霊が、生きている人々に祟りや災いをもたらすと恐れられてきました・・・怨霊に逆恨みされないよう、供養が必要ですね!!

アカデミー賞ハンガリー代表に選出!

本作は、日本ではあまり馴染みのないハンガリーホラーですが、2022年アカデミー賞国際長編映画部門のハンガリー代表作となった異色ホラー映画です。

カナダで開催された2021年の第15回トロント・アフターダーク映画祭では作品賞・監督賞・助演男優賞など24部門受賞

第53回(2020年)シッチェス・カタロニア映画祭ではコンペティション部門で作品賞にノミネートされるなど、数多くの海外の映画祭で映画賞を獲得している作品です。

監督はハンガリアン・フィルム・ウィークで8部門受賞、国際エミー賞にもノミネートされた『Trezor』(2018)を監督したピーター・ベルゲンディ

『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』は、「未体験ゾーンの映画たち2022」の上映作品。

『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』あらすじ

第一次世界大戦後の、ハンガリー。

世界大戦は終わったものの、”スペイン風邪”と呼ばれる感染症が猛威を振るう時代となった。

戦争中に瀕死の重傷を負って帰還した元兵士のトーマスは、死者と遺族の最後の写真を撮る遺体写真家として生計を立てていた。

彼は仕事の依頼を受け、戦争やスペイン風邪で大量の犠牲者が出た村を訪れた。

そこは、埋葬されないで多数の死者がいる寒村だった・・・死体はただ凍ったまま。

そして、その死者は悪霊となり村に棲みついて、生者を苦しめていた。

更に悪霊たちは、トーマスを容赦なく襲い始めた・・・この村には何かいる!?

トーマスは村の少女アナと協力しながら、霊を写真に捉えることでその怪異を紐解いていく・・・果たしてトーマスは、悪霊に打ち勝つことができるのか?

キャスト

クレム・ヴィクトル、ハイス・フルジナ、シェル・ユーディト、ラダーニ・アンドレア、アンガー・ジョルト、レヴィツキ・ガーボルなど、ハンガリーの人気俳優が出演。

ハンガリーからの最上の恐怖!

『ポスト・モーテム』は地味目ホラーだが、カチカチに凍りついたハンガリーの永久凍土から伝わってくる灰色の冷たさが不気味さを帯びて、独特の怖い雰囲気を醸し出しています。

後半で、大勢の悪霊たちが大暴れするハジケっぷりが、なかなかのみどころ!

本作で描かれた「遺体写真ポストモーテムフォトグラフィー」は、歴史上自然に庶民の間で行われていたので驚き!歴史的な背景と異色の設定を持った”新しいホラー”に注目です。

作品概要

製作国:ハンガリー

監督:ピーター・ベルゲンディ

上映時間;116分

劇場公開日:2022年2月4日

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